第三衝突 【43ページ】
今日は大会当日。開催場所は家から近く、いつもより遅い出発なので社会人組と一緒に朝食をとる。
「おっはよー★ってか名前、遅刻じゃね?」
『今日は大会なので学校へは行きません』
「えっ、今日なの?」
『はい』
そういえば梓兄さんたちには言ってなかったっけ。右京兄さんには伝えておいたけど。朝食の準備とかあるしね。
「げっ、俺ら今日仕事じゃん。見に行きてーのに」
「頑張ってね」
『はい。椿兄さん、全国まで行く予定なのでその時に来てくれると嬉しいです』
「うっわ〜言うねー★」
「次、予定があえば応援に行こうかな」
『やっぱり恥ずかしいのでやめてください』
椿兄さんとかが来たら絶対悪目立ちしそうだ。梓兄さんとか雅臣兄さんとかなら大丈夫なんだろうけど。
「頑張ってきてくださいね」
『はいっ、頑張ってきます。右京兄さん』
右京兄さんに見送られて私は会場へと向かう。さぁ決戦だ。
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