第二衝突 【41ページ】

絵麻に私はすぐ追いついた。



『絵麻、ごめん!!』



腕を掴んだ私はそのまま勢いよく謝った。頭を下げたままチラッと絵麻を見てみるとすごく驚くた表情をしていた。そして―――



「どうしてお姉ちゃんが謝るの?私が我侭言って困らせたのに…。ごめんなさい。お姉ちゃん」



ペコッと頭を下げる絵麻。私と絵麻と二人が二人して頭を下げている不思議な図は出来上がった。



『………ははっ』

「………ふふっ」

『「あははははは」』



そうして二人して笑い出す。やばい、笑いすぎて涙が出てきた。



「お姉ちゃん。今日は一緒に寝てもいい?」

『いいよ。お風呂も一緒に入ろうか』

「うんっ」



久しぶりに絵麻と一緒にお風呂を入って、私の部屋で一緒に絵麻と寝ることになった。



「お姉ちゃん、またトロフィー増えたね」

『んー、そうだね』



一人用のベッドだから当然二人で寝るとなると狭い。お互いがお互いの抱き枕のような格好で寝転んでいる。



「もうすぐ大会だよね?いつ?」

『来週の水曜と木曜に地方大会だよ』

「頑張ってね!」

『もちろん』



地区大会は平日の学校のある時にある。だから絵麻が応援に来れることはない。そして地方大会で成績を残した者が県大会に出場となる。ちなみに県大会も平日だ。県大会でも成績を残せば関東大会、そして全国大会となる。ここからは土日で絵麻が応援に来ることができるようになる。1年生のときは全国大会には出たものの、たいした結果は残せなかった。



『…絵麻?寝ちゃった?』



そんな話をしているうちに絵麻は疲れたのか眠ってしまったようで。



『おやすみ。絵麻』



いい夢を。そうして私も眠りに落ちていった。
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