第二衝突 【32ページ】







進路かぁ。つい先程配られた三者面談の紙とにらめっこする私。今までは絵麻と私と担任の先生達で四者面談をしていた。



『…はぁ』



けれど今は、今までいなかった家族がいる。やっぱり誰か兄さんたちに頼むのがいいのかな。でも自分の進路なんて全然考えられていない。今まで通り絵麻と一緒にいられたら私はそれでいいんだ。



「お姉ちゃん、ちょっといい?」

『絵麻?いいよ、どうしたの?』



そんな時訪ねてきたのは妹の絵麻。彼女も三者面談について悩んでいたみたいだった。



「この日大丈夫かな?」

『え、あー…駄目、無理。大会が近いから部活から抜けられない』



絵麻の指す日は部活の水泳の大会前だった。っていうか面談の日は一週間くらいあるけれど、彼女の担任が指定している日は全て部活づくしの日ばかりで今回は一緒には無理そうだ。



『絵麻、ごめん。今回は無理。誰か他の人に頼んで?私もそうする―…』

「嫌だ!お姉ちゃんとがいい!!」



私の台詞と被ったそれはまだ絵麻がこの家に馴染めきれていない、家族を認めていない証拠だった。
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