第二衝突 【27ページ】

毎日学校へ行っていたら一週間なんてあっという間で。放課後に部活をすることができなくなってしまった。部活がなくなったことにより時間を有り余すようになった私は侑介とゲームセンターで遊んでいた。



「あぁぁぁあああ!?それありかよ!?」

『はっはっはー、侑介弱すぎ』



絵麻と一緒に帰ろうとも思ったけど、真面目だから図書室で勉強してから帰ると振られちゃったんだよね。だから彼で妥協したってわけ。

侑介とのゲームはまるで相手にならない。ゲーマーの絵麻と一緒にプレイしていた私が強すぎていつもフルボッコだ。



『ねー、侑介。お腹すいたー』

「そうだな、そろそろ夕飯だし帰るか」

『うん』



一応言っておくけれど、彼と私は付き合っていない。侑介は絵麻が好きだし。(お姉ちゃんは認めないけど。)前までは大切な親友って感じだったんだけど、キョーダイとなってからの関係を表す言葉が分からない。



「あ、お帰り妹ちゃん。それにゆーちゃんも」

「俺はついでかよ!!」

『ただいま。要兄さん』



帰ったら珍しく要兄さんがいた。要兄さんはあまり家にいないようで会う機会は少ない。



「ゆーちゃんと妹ちゃん、デートしてたの?」

「なっ!?」

『ううん。一緒にゲーセンで遊んでただけー』

「あらら〜振られちゃったね、ゆーちゃん」

「誰がだ!!」
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