第六衝突 【195ページ】

溜め息が増えたことは自覚している。けれど自然と気が付いたら吐いているのだ仕方ない。それに食欲も減退している。今はどうにか誤魔化しているけれど。



『椿、あーん』

「あーん…やっぱ名前が食わしてくれるご飯サイコー!!」

『はいはい』



こんな風に。彼に時々餌付け(?)しながら量を減らして食べている。でもって食べ終われば急いで部屋に戻って吐き出すなんてことはざらなんだけど。



『…ぅえっ』



トイレさんにはとってもお世話になっている。臭いが気になり始めたから消臭のものを買ってきたくらいに。このままでは誰かに気付かれてしまうのは時間の問題。それよりも先に私の身体が持たないだろう。



『雅臣兄さんに薬貰いに行こう』



なるべくばれないように。食べ過ぎたとでも言えばいい。まだ大丈夫だ。まだ壊れない。まだ私は負けない―――
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