▲drinking party

あの、私が他の人と寝た日から光は私を束縛するようになった。毎日毎日仕事から帰れば光に抱かれる。おまけに私は自分のものだと主張するかのように痕を付けるのだからタチが悪い。責任とってよ、痕を付けるくらいならさ。



『・・・はぁ』



今日も仕事を終えて家に直行。・・・の予定だったのだけど。



「かんぱーいっ」

「乾杯。元気にしてた?名前」

『・・・まぁね。乾杯』

「元気にしてた?ってマンションに住んでるんじゃないのか?」

「ひかにーの家にいるんだろー?マンションに戻ってきてくれないと俺、寂しいー」

『はいはい。抱きつかないで』



・・・三つ子に捕まりました。いや、正確には双子に捕まったのだけど。たまたま三つ子で呑む(棗は知らされてない)予定だったのだけど、そこでタイミングよく会ってしまったのが私。椿と梓に言いくるめられるようにして巻き込まれた。棗は慣れた様子で溜め息を盛大に吐いていた。

携帯を触る暇も逃げる隙もなく呑み会はスタートして。呑んで食べて呑んで食べて、抱きつかれて引き剥がして。椿のペースに乗せられていつもより早く呑んで、グラスを空けていく。まずいなぁなんて思った時には瞼が開かなくなっていた。






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