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「やっぱ……俺居たら邪魔じゃないー?またベンチでいいよぅ」

「だーめ!上手さなんて関係ないって。さっきの試合でバテてる奴もいるし代わってやらないと、だろ」



今更遅いけど、俺は何故バスケで納得してしまったのか自分に問い詰めたい。
一回戦、ただをこねベンチにいさせてもらったけれど、正解だったとつくづく思う。
剛だけじゃない、みんなそこそこ動け、その中でも剛は秀でて目立っていた。

(バスケちょっとやってたって言ってたもんなー…)

正直ちょっとかじっていたくらいの腕前には思えないけれど。

大人数の観客の中、余裕に第一試合を勝利。このまま俺抜きの方が確実に勝てるぞ。


「俺、ほんっとーに出来ないんだってばあ!」

「そんなこといってもダメなもんはダメ。ほら、お前の親衛隊も来てるんだから」

剛が指差した先には、ひなちゃんとその他見たことがある俺の親衛隊員。
来なくていいのに、正直見られたら隊員が減るんじゃないか。…まあ俺は別にいいけど。


「怜さま!」

「ひなちゃん……なんで来たの!?来なくていいって言ったのにぃ……」

「そんな訳にはいきません!頑張ってくださいね」

「ううう………」


応援は嬉しいは嬉しいが、期待されても俺はかっこよくも動けないのに。
はー…と溜め息をつくと、交代するクラスメイトが慰めてくれる。

「とりあえず、全部鳴海に回せば大丈夫だろ。がんばれ」

「んん、頑張ってみるよぉ…」


パスね。パスは剛に。しっかりと頭に叩き込んだ。


「そいえば、次はどことあたるんだっけ?」








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