上下から





『いっ……んぅ、ん……っ………』



痛い痛い痛い。あれだけ慣らされていても痛いのか。まだ先っぽしか受け入れていない其処に激痛が走って堪らず頭を歪ませた。唇を噛んで声を我慢したいのに梓くんが指を口の中に入れてくるものだから閉じられなくて。指を吸うことでどうにか誤魔化そうとするけれど、それだけじゃ足りなくて。指に力が入る。

椿くんは私の様子を見て止まってくれているけれど、それを気にかけている余裕はない。身体を貫かれるような痛みがあまりにも強烈過ぎて。ただ痛いと声に出してしまったら二人はきっと止めてしまう。そんなことになったら今度こそ私は処女のまま一生を終えるのだろう。女として愛される歓びを知りたいと思いながら身体が老いていく。そんなのはごめんだ。



『だい、じょーぶ、だから…ちゃんと、さいごまで、して……』

「……ん、わかった」



ズンと勢いよく椿くんが挿ってくる。それと同時にブチッって処女膜の破れる音が聞こえた気がした。ぐぐぐ…と押し込まれていく男根が止まったタイミングで息を整える。



『…ぜんぶはいった?』

「うん。ありがと瑠華」

「瑠華、大丈夫?」



大丈夫か大丈夫じゃないかで言えば大丈夫じゃないけれど、とりあえず頷く。ちらっと繋がっている箇所を見てみればハジメテの証である血が垂れていた。

内蔵全てを押し上げるかのような、膣内にぎちぎちに詰まった熱棒。苦くて痛くて、これがヨくなるなんて本当だろうかなんて疑ってしまう。額に浮かんだ汗が輪郭を伝って落ちていった。



「瑠華、そろそろ俺、限界かも…動きたい…」



どれくらい挿ってから待っていてくれたのだろう。ジッと耐えていてくれた椿くんは相当な生殺し状態だったのではないだろうか。痛みは少し引いてきたし、いつまでもこの状態のままでいるわけにもいかない。後には梓くんも控えているわけだし。

両手を伸ばして椿くんを抱き込む。脚は彼の腰に回して。ゆっくりしてね、と言えばナカから陰茎が抜けていく。全て抜くのかと思っていたら先の方だけ残してまた挿ってきた。



『…っ!……ぁ、!』



梓くんの背中に回した手に力が入る。繋がった箇所からは水音と肌同士がぶつかり合う音がする。少しずつ膣が慣れてきたのか快感を拾うようになってきた。

ヒダの一つ一つまで擦るように挿ってくる男根。蜜壺も陰茎も熱くて溶けてしまいそうってこういうことなんだって思った。



「ごめん、瑠華。僕も良いかな」



ふにふにと唇に当たる熱棒。梓くんの言わんとしていることはこういうことだろうと私は口を開いた。






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