二つの舌






大きく開かれた脚。閉じようにも間に梓くんがいるから不可能だ。私でさえ碌に見たことのない女の子の大切なところを曝け出している。恥ずかしくて私は上半身を捻り椿くんの身体で顔を隠した。



「甘えてんのかわいーけど、梓の方、見なくていーの?」



え、と言う声と梓くんが其処を舐めたのがほぼ同時だった。咄嗟に梓くんを離そうと頭を押すけれどまるで力が入っていない。両太腿は梓くんが固定しているし、手はするっと飛びてきた椿くんの指と絡まった。

そのまま顎を動かされ椿くんとキスをして。ほとんど触られたことのない恥部を梓くんの舌がなぞる。柔らかい、ぬるりとしたその感触に勝手に腰は動いて。まるで強請っているようだ。そんなことないと思っても溢れ出る愛液は止まらない。

…誰だ、不感症なのかな、とか思ってたの。椿くんと梓くんが上手なのか、彼氏が下手だったのか、あるいはその両方か。自分で触ってみた時もこんなことなかったのに。二人に触れられる箇所が熱くてドロドロに熔かされてしまう。



『ふ、ぁ、んっ……そんなとこ、やだっ、なめない、でっ!?』



ジュルルル…と下品な音を立てて梓くんが蜜壺から溢れる蜜を吸った。椿くんと繋いだ手に力が入る。そんな私を他所に椿くんは私の胸にしゃぶりついた。

上も下も愛撫されて逃げ場がない。身体は二人からの刺激に素直にぴくぴく反応して。その様子を見て椿くんも梓くんも気を良くするのだ。



「ん。どれだけ啜っても溢れてくるね」

「乳首もピンと立ってかわいー」



尖らせた舌で胸の飾りを突いて、肥大になった豆を吸う。私は情けない声をあげるばかりで。生まれたままの姿で自分でもたいして触ったことのない箇所を曝している私に対して、上半身を出しているだけの椿くんと梓くん。余裕ぶっているのが何だか悔しい。私は二人にこんなにも乱されているのに。

二人は器用に舌を動かして私の性感を刺激する。私は与えられる刺激にいっぱいいっぱいでひたすら喘ぐだけ。びっくりするくらい甘い声をあげては身体を跳ねさせる。



「こら、逃げないの」



上へと身体を動かそうにも腰を梓くんに掴まれてしまって。そのまま元の位置まで戻される。舌がナカを動き回って少しずつ解されているのが分かる。



「瑠華、ちゅーしよ、ちゅー」



べ、と椿くんが舌を出しているものだから私は何も考えずに舌を出す。そうすれば舌同士が触れ合って絡め取られて。口元からも秘所からも厭らしい水音が部屋に響いていた。





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