三男と!
『かなにぃ、も、やだぁ…んぁ!?』
「どうして?桜華ちゃん、気持ちいいでしょ?」
『あ、あ、あっ…、もう、イくっ…の、こわ、い…』
さっきから軽イキが続いていて身体が震えっぱなし。何度も頭の中が真っ白になって何も考えられなくなって。むしろ意識を飛ばした方が楽なんじゃないかって思うけれど、それはかな兄が許してくれない。
いつもは私が止めてって言えば止めてくれるのに。今日のかな兄は意地悪だ。胸とクリとGスポット、3点を一気に責められちゃたまったものじゃない。また私は絶頂に達する。ぎゅうとかな兄にしがみつきながら私は快楽を享受するのだ。そしてそれつられるように私のナカに吐き出される欲。薄い壁に阻まれて子種はゴミ箱へと捨てられる。
『………明日も学校あるのに』
体育の授業はないから着替えることはないけれど。今から寝ても3時間寝れるかどうか。こんなんじゃ授業中に夢の世界にいってしまう。せっかく真面目に学校に通っているというのに。
そもそも兄達とそういう行為を行うのは金曜日か土曜日となっていた。決まりがあったわけじゃないけれど、私の体調を見越して翌日学校のある日には行わないようにしてくれていた。一緒に住んでいないひか兄となつ兄は例外だけど。
「ごめんって。俺が学校まで車で送るからさ」
『………かな兄、機嫌は直ったの?』
「…何のことかな」
…あ。とぼけるんだ。今日、学校出て、かな兄を見つけた時から割とご機嫌斜めだったの気付いてるんだからね。
『お迎え来てくれた時から機嫌悪かった。それにいつもより意地悪だったし』
「…桜華ちゃんはよく見てるね」
『…それで、かな兄、何かあったの?私が何かしちゃった?』
心当たりはないけれど、知らず知らずの内に何か怒らせるようなことをしてしまったのだろうか。かな兄から前にもらったブレスレットは壊したり失くしたりしていないし、かな兄がもらってきたお菓子を勝手に食べたりしていない。
「あぁ、違う違う。桜華ちゃんは悪くない。ただ、…」
かな兄が視線をずらした。これは彼が嘘をつくときの癖だ。私に本当のことは教えてくれないつもりらしい。
大きな手が私の瞼を閉じさせる。ほら、後処理は俺がやっておくから、ゆっくりおやすみ。
『じゃあお願い…おやすみ、かなにぃ』
「おやすみ、桜華ちゃん。良い夢を」
そのまま頭を撫でられて私はいつの間にか夢の世界へと旅立っていた。だから、私はかな兄が呟いていた言葉を知らないんだ。
「…今日、門から出てきた桜華ちゃんが男と二人きりだったから焦ったんだ。情けないことに桜華ちゃんが離れていかないように必死なんだよ、俺たちは」
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