ガチャンと乱暴に閉まったドア。靴も脱ぎ捨てて椿君は私をベッドへ放り投げる。そのままあっという間に服が脱がされて、私は生まれたままの姿となった。ベッド下に無造作に投げられた服が皺になっちゃうな、なんて思えたのも一瞬で。電車でさんざん解されたソコは簡単に椿君を銜えこんだ。



『ぁ、いきな、り…!ゃあ!』



奥まで抉られるような動きで最初から容赦がない。カリが私の良い処を擦って、熱棒をぎゅっと締め付けて。手首をつかまれてちゃ、手で口を押えるなんてできないし、手を繋ぐなんてできそうにもない。ただひたすらに喘ぐだけ。

ズチュヌチュと厭らしい音が行為をする為の部屋に響く。椿君は汗ばんだ私の乳房に顔を近づけて胸の飾りを舌で弄ぶ。腰は止まらないまま、あっという間に私を絶頂へと誘うのだ。



『…あんっ、あ、はっ…んん…!』



せめてシャワー浴びたかった。いまさらだけど。

一体椿君は何に興奮したというのだ。何故か電車でそーゆー風に持っていこうとする節があった。折れた私も私だけど。周りには風斗君たちのファンが多かっただけで変なことは何もなかったはずだ。



「名前、ごめん。一度イっていーい?」

『ぅん、わ、わたし、もっ…!あ、んっ』



私だって大概焦らされているのだ。さっきからわざと良い処を外されて。椿君の動きに合わせるように無意識に腰が動いていた。最奥だいうのにさらにそのナカに入り込もうとする剛直。薄い隔てりがあることは分かっているのに熱い精子が子宮に欲しくなってしまう。

椿君がギリギリまで引き抜いて勢いよく最奥を突いた瞬間、私の視界は絶頂で真っ白になった。脚で椿君の腰を、腕で椿君の後頭部を、ぎゅっと抱き着いていて。私は無意識に所謂、大好きホールドをかましていたのである。力が抜けてその事実に気が付いて恥ずかしくなる私を椿君が見逃すはずもなく。あっという間にゴムを新しいものに換えて、ヒクヒクする入口に擦り付けた。



「名前ってば俺のことちょー好きじゃん」



大好きホールドはマジ興奮した。まるでハートが語尾につきそうなくらい甘い台詞の後、彼は私の身体を貫いた。待って休憩、なんて抗議しようする私の口を塞いで。





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『………ねぇ、もう朝なんだけど。しかも身体のあらゆるところが痛い』

「ごめんってー!名前とのデート久しぶりだったし、かわいー恰好してたし、電車でちょっかいかけたときの反応が可愛くて★」



朝になってシャワーを一緒に浴びて。同じ匂いを纏わせてたら兄弟たちにバレちゃうな、なんて思いながら服を着る。あ、まだ思ったより皺になってない。良かった。

私だって久しぶりのデートに期待していなかったわけじゃない。簡単に脱がされちゃったけど椿君好みの下着を身に着けていたし、家にまっすぐ帰ったのなら部屋に呼ぼうと考えていた程度には。



「なんだかんだ言って名前だってノリノリだったじゃーん。俺の上に乗ったりしてさ」

『椿君のバカ!』



照れ隠しで椿君を叩いてみても彼にはきっと全部バレている。









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紅葉様、いつもお世話になっております!
20万打へのリクエストありがとうございました♪
短編「ちかん」の続きとのことでしたが、いかがでしたか…?
気がついたら裏になっていましたが満足いただけましたら幸いです^^
書き直し等、ございましたらご連絡いただけると修正致しますので!
これからも「愛して」をよろしくお願いいたします!




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