★積極的




「…ねぇ、もう一度言ってくれる?」

『………だから、今晩…どう、ですか、って……』



…やっぱり聞き間違いじゃなかった。





久しぶりの休日。名前と部屋でゆっくり過ごしていた。…はずだった。

何があったのか、と考える。思い返してみると夕飯を食べたあたりから少し様子がおかしかった。僕をチラチラ見て、ソワソワしていた名前に納得する。



「…いいよ。まさか名前から誘ってくれるなんてね」



お風呂入ってくる?ベッドにする?………このまま、行こ。

裾をちょこんと握って、ベッドまで連れて行かれる。普段の名前からは考えられないような行動力。一体どこまでしてくれるのだろうか。興味の湧いた僕はされるがままになる。



『…服、脱いで』

「脱がしてはくれないの?」

『……………手、挙げて』



不器用ながらもシャツを脱がせて、ベルトの金具を触る。ガチャガチャと触って、下着姿になった僕。しっかり服を来ている名前に、確かに一人だけ下着姿になるのは恥ずかしいね、と言えば彼女は決心したように服を脱ぐ。

今日の下着は僕のお気に入りのものだ。薄い青色のレースのついた可愛いやつ。これが一番名前に似合うと思うんだよね。意を決したように下着の金具を外し、彼女の胸が露わになる。僕の掌から少し零れるくらいの乳房は既に飾りをピンと立たせていた。



『…あんまり、見ないで。恥ずかしい…』



両腕で隠す仕草は余計に胸の谷間を強調することになるのだけど気づいていないらしい。とりあえず機嫌を損ねないことが一番だと大人しく目線を逸らす。上にずらした視線が名前とぶつかった。

どちらからともなくキスをする。本当に積極的に頑張るらしい名前は舌を差し込んできて僕のそれと絡め合う。彼女の息が切れる頃、唇が離れた。二人を繋ぐ銀の糸が厭らしい。



『………えっと、失礼、します』



僕の下着を脱がせて肉棒をそっと触る。何度かはシてもらったことがあるけれど、彼女から触るなんて初めてだ。それは自分でするよりずいぶん拙いけれど、名前の手が僕のものを触って扱いているというだけで十分興奮する。少しずつ大きくなっていく熱塊に感激の吐息を漏らした。いただきます、小さくそう聞こえたと同時に先程とは比べ物にならないほどの快感が襲う。彼女の口に、僕が、入っている。裏筋をねっとりと舐められ、先っぽを吸われ、根本は手で扱われ。え、え、待って。



『ひほしい?』

「…うん。ものすごく気持ちいいよ」



正直言うとそのままそこで話し続けられたら達しちゃいそうなくらい。このまま果てさせてくれるのかと思っていたのだけれど、彼女の口から不意に抜けた。完全に起ちきったソレは欲をこれでもかと言うほど溜めている。このまま彼女のナカに入れたら三擦り半でイきそうだから、せめて名前を一度達せさせないと。

だけどそんな僕を見抜いてか、名前は熱棒を胸で挟み始めた。肉棒に感じる柔らかい感触、先は彼女が懸命に吸っていて。ほんと、もう、駄目だって。



「…ね、出しちゃうから、離しっ………!!」



ビュルルルルと勢いよく出た白濁。それは名前の口内と顔を穢してく。慌てて僕はティッシュを取り、彼女の顔を拭う。ごめんね、かけるつもりじゃなかったんだけど。ほら、出して。と用意したティッシュを横に名前は喉をごくんと上下した。



『……ね、気持ちよかった?』

「こんなに出しちゃうくらい気持ちよかったよ。どこで覚えて来たの」

『いんたーねっと、さん』

「そう。…ほら、美味しくなかったでしょ。口濯ぎなよ」

『ありがと』



部屋に置いてある小型の冷蔵庫から水を取り出して彼女に渡す。素直に飲み始めるあたり、やはり美味しいものではないのだろう。ペットボトルをテーブルに置いた彼女は、続きシよ…?なんてなんとも可愛い言葉を吐いたのだった。


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