★王子様
うそでしょ…。祈織君の綺麗な顔が胸に埋まっているだけでも羞恥でおかしくなりそうだったのに。そんな、私でさえも見たことないようなトコロに顔を近づけるなんて。



『んんっ……っは、ん…やっ!?あ、んっ!!』



周りを焦らすように舐められて、ツプ…と指が一本膣内に。祈織君の口は肥大した豆を軽く吸っている。

奥まで入った中指がお腹側に曲げられて。少しずつ出口の方へ動いていると思った時、快感が全身に走った。突然のことで腰が上がり、肩が跳ねる。

ただ一点を押されているだけなのに、私の身体は馬鹿になったみたいに快楽を感じ取っていて。それだけでも十分イキそうになっていたのに、愛豆まで舐められたら耐えられなくて。



『…やっ、あっ、……っらめ、あああああっ!!』



…こんなに早く達してしまったのは初めてで動揺してしまう。肩で息を整えながらだるくなった手足を投げ出す。



「名前さん、そろそろいいかな」



私の膝を曲げて、足の間にいる祈織君は少しだけ頬を赤く染めて眉を顰めていた。いいよ、おいで。と言うように彼の首に手を回せば、何度か上下に熱塊が擦れた後、私のナカに挿ってきた。



『んんんっ……』

「名前さん、痛くない?大丈夫?」

『……ちょっと、待って。少しだけ…』

「うん、わかった」



私のナカに入っているのが分かる。少しずつ引いてきた痛みに、動いて良いよと合図すると少しずつ腰を動かし始める祈織君。良い処を狙い撃ちされて、快感が突き抜ける。

繋がったまま身体を持ち上げられれば自重でさらに深くまで繋がり合う。細い身体のどこにそんな力が隠されているのだろうと思うほど、強く、抉られるかのような感覚。子宮口に届くほど捻じ込まれ、私は情けない喘ぎ声を出していた。



『あぁ、あんっ、あっ、やっ、んっ…!』



そんな中、祈織君と目が合って。貪るようなキスをして。

私の腰を支えていた彼の手が胸の飾りを弾いた瞬間、私は熱棒をぎゅうぎゅう締め付ける。そして後を追うように祈織君も薄い皮超しに欲を吐き出した。

祈織君の上から退いて、ベッドに身体を預ける。…あ、やばい。眠たくなってきちゃった。汗とか落としたいのに…。



「名前さん、眠たい?いいよ寝てて。僕が処理するから」

『んー…、ありが、とう……いおりくん………』

「うん。またやろうね、名前さん」



ちゅっと祈織君が額にキスをするのが分かった。やっぱり祈織君は王子様みたいだな、なんて思いながら私は瞼を閉じ、眠りについた。



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