★だーれだ？

夕食後、リビングでくつろいでいた私の視界はいきなり真っ暗になる。



「だーれだっ？」



こんなことをするのは椿さんか要さんくらいだろう。先程、要さんが仕事に向かうのを見たから残る一人、椿さんだ！



『椿さん？』

「ぶっぶー！ざんねーん」



視界が明るくなって後ろを振り返ってみるとそこには梓さんの姿が。はたまた振り返って、前を見てみると椿さんがいた。



『え、梓さんだったんですか？』

「うん。椿の声マネ。そんなに似てた？」

『すっかりだまされちゃいました』



先入観もあったんだろうけど。まさか梓さんがそんなことするだなんて思っていなかったし。ボーっとしてたことも合って気付かなかった。



「んー、とりあえず俺と梓を間違えた名前にはお仕置きだな★」

『え、うそ………』



含みのある笑みを浮かべる２人に冷や汗が垂れる。けれど、男の力に私が敵うはずなくて梓さんの部屋まで引きずられて行った。

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