京香、最近働きすぎだから休め。7日間お前は女中の仕事をするな。なんて土方さんに言われたのがついさっき。確かに池田屋事件や禁門の変で、女中である私も忙しかったけれど。かといって突然休めと言われても手持無沙汰になってしまう。千鶴ちゃんは原田さんと見廻りに行ってしまったし。なーにしよっかなぁ。
特に目的もなく屯所内を歩いていると今日は非番らしい斎藤くんが私を呼んだ。
『なぁに、斎藤くん』
「あんたの茶が飲みたいと思ってな。淹れてくれるか?」
なんて可愛いことを言う手には団子の包みを持っている。大方、土方さんに暇な私の相手でもしてやれと言われたのだろう。それでも可愛いから許しちゃう、なんて気分よく斎藤くんと自分の分を用意した。
いい天気だねぇ、そうだな、会話は決して多くない。お茶を飲んで、団子を食べて、こうやってゆっくりするのも偶にはいいかもと現金なことを考えていた。その内にそっと重ねられた手。斎藤くんは新選組幹部の中では小柄な方だけれど、やっぱり男女の差というのは顕著なもので。私の手なんて簡単に覆い隠してしまうんだ。
「………その、良いか」
ここで調子に乗って、そんな気分になっちゃった?なんて言えば怒られて下手すると誘われた事実すらなくなってしまいそうだから、可愛い!となるのをぐっと堪えて彼の耳元でいいよ、と頬への口吸いで返事した。
真っ赤になる斎藤くんは年相応と言うか、なんというか。やっぱり可愛い。普段は冷静沈着なくせに初心なところとか堪らない。やっぱり平助くんと斎藤くんは駄目なお姉さんに食われちゃわないか心配です。って私がその駄目な女代表なのかもしれないけれど。
『じゃあ出会茶屋でも行く?』
「………いや」
そうして連れられたのは斎藤くんの部屋。斎藤くんの部屋はいつ入っても綺麗に片づけられていて、三馬鹿に爪の垢を煎じて飲ませたいくらい。ささっと布団を敷いた斎藤くんはどうやらやる気満々らしい。雰囲気だとか、お互いの気分だとか、じゃなくて抱きたいから抱く。私と斎藤くんは別に付き合っているわけではないし、それくらいの関係の方が楽なのかもしれない。
障子を後ろ手で閉めて口を合わせあう。ちゅっちゅっ、と可愛い口吸いを何度かして私の口内に彼の舌が入り込む。好き勝手に動くそれは私の舌を絡めとったり、歯裏を舐めたり。少しずつ私の興奮を煽っていく。襟の合わせ目から斎藤くんの手が侵入してきて、乳房を弄んで。痛いほど強く揉んで、優しく下から持ち上げて、あっという間に立ち上がった乳輪を弄り倒す。声が我慢できなくて必死に手で押さえるけれど、それを良しとしない彼の手に絡めとられた。とんっと押されて簡単に押し倒される身体。腕を下にして支えてくれるから痛くはないけれど。斎藤くんの興奮した雄の瞳に射抜かれてぞくぞくする。
あっという間に生まれたままの姿にされた私は彼の着物を脱がしていく。総司くんや新八さんと並んでいたら細く見えるけれど、すっきりと鍛え上げられた筋肉が私との差を思い知らせる。つーっと胸板を通って腹のまで指を通らせれば少し擽ったそうに身体を捩じらせた。
「………なんだ」
『…男の人だなぁって』
「当たり前、だろう」
斎藤くんの細長い指が私の膣に入っていく。口吸いと胸への愛撫でそれなりに感じていた私の其処は既に蜜で溢れかえっている。そのことに気を良くした彼は口角を少し上げて指を更に二本増やした。
『…んんっ、ぁ、………あぁ、んっ…』
ぐちゅぐちゅと厭らしい水音と私の喘ぎ声が部屋に響く。何度か身体を重ねたことのある斎藤くんは私の弱い処を既に知っていて。三本の指を自由に動かしながらも弱い所を掠めていく。外に出ている親指で大きくなった豆を弾かれては身体が弓なりに跳ねて。熱く熟れた其処は早く、と斎藤くんを求める。
「京香、挿れて良いか」
わざわざ確認を取る斎藤くんは真面目過ぎる。何も言わずに入れても良いのに私の許可を取ってからしか彼は挿れない。…あ、そういうのに興奮するのかな?でも、既に斎藤くんの男根は腹に着きそうなくらい起っていて先走りで光っている。そんな状態でお預けなんて辛いだろうに。
いいよ、来て。そんな短い言葉すら言い終える前に陰茎が私の中を抉じ開けるようにして入り込む。急に来た強い快感、子宮を突くかのような勢いに頭が真っ白になって。こうなってはもう、喘ぎ声を抑えることなんて出来やしない。感じるままに声を上げて、身体を跳ねさせて、斎藤くんを悦ばせる。
「………っ、好き、だ、京香」
『わたしっ、もっ、すきっ、あぁっ、らめっ、ああっ………っ〜〜〜!』
…………好きなのは身体を重ねている間だけ。新選組にお世話になっている身であるし、それなりに愛はあるけれど。それは只の愛着だ。でも、まぁ、好きって言い合うのは良かったかな。斎藤くんの瞳が熱くて興奮して達しちゃったし。また他の誰かで試してみよっと。
斎藤くんと愛をささやき合った一日め
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