緋瑛サマに捧げたこちらの続きです。
「101戦目に、勝利は頂けないのでしょうか」
言ったものの、は?と首を傾げて以降、取り付く島もない様子の馬超殿に、ああこれは101戦目も完敗かなと苦笑した。
先刻まで叔戒が居た場所に、今は私の想い人がいる。
それだけで、この風景が少しでも違って見えるというのだから驚きだ。
書簡を手で弄ぶ彼と欄干に寄り掛かる私の間に、気持ちのいい夜風が通り抜ける。
暫しの後、漸く私の言葉反芻する気になったらしい馬超殿から、大体、と声があがった。
「勝負でもなんでもないだろう、こんなもの」
「私にとっては大勝負なんです」
…叔戒にとってもね。
とは言わずに、胡散臭げな目で見つめてくる彼をにっこりと笑って見つめ返した。
背筋につ、と冷たいものが走る。
時々心が折れそうになるが、その『時々』が正に今のような時だったりする。
もう彼は私に気なんかないんじゃないのか?というか、あまりに私が付き纏うから仕方なくつきあってくれているんじゃないか?などと考えてしまう私の心の中は、現在集中豪雨の真っ只中だった。
なるほど、こうなってみるとああまで叔戒が必死だった理由がわかる気がする。
惚れたほうが負けとは言え、勝つ筈の者を同じ勝負のリングにあげなければ意味がない。
叔戒と私の違いは、相手をそのリングにあげようとしているか否か、という点だ。
彼はまだ迷っている。
私は迷っていない…とも、言い切れないのだが。
「なら、お前はこの勝負をどう思う?」
「…貴方に惚れた時点で、私の大負けですから」
崩した笑みで応えれば、フンと鼻を鳴らされたのまでは予想通り。
しかし、
「見込み違いだったようだな…趙子龍」
「…え?!」
「では、俺はこれで」
「え、えええ?!!」
ちょっと待ってくださいよ、私何か言いました?!とかなんとか言ううちに、ひらりと身を翻して夜風と共に通り抜けていく彼。
矢張り完敗なのか、と想った矢先。
「お前だけが負けているとでも?」
「…ばちょうどの?」
振り向き際。
捨て台詞のような言葉が確信をもって私の胸を貫いてきたもので、
「っ、ちょ、おい離せええええ!!!」
「ばちょおどのぉぉぉぉぉおお!!!」
…折角なので、敗者らしく全力で愛を表現してみた、のだった。
ああああああぁあぁああっ!
檸檬空の緋瑛サマに趙鉄を押し付けたら、
こんな素敵な小説が返ってきましたよ奥さんっ!!
馬超さんパッと見冷めてる+トゲトゲしてるけど、羨ましいくらいにラブラブじゃないかっ
これぞツンデレ(もしくはクーデレ)!!
陽樹的理想の趙馬、本当にごちそうさまでした。
それで、馬休と馬鉄はどうなったのでしょうか(ニヤニヤ)←
これはあたしが引き継いで続きを書くよりも、緋瑛サマが書いて下さった方が、見てくださっている方々は喜んでくれると思うのですが♪
…すみません。わがまま言わないで頑張って自分で書きます。
人様の小説で“叔戒”という言葉を見る日が来るとは!
感動しすぎて前が見えなくなりそうです。ホントに幸せ過ぎて死んでしまいそうだ…!(おちつけ)
緋瑛サマこの度はありがとうございました♪
自分が書いた絵の続きの小説…恥ずかし過ぎてお蔵入りしてしまいそうです;
えっと突然ですが、ここで質問コーナーにうつりたいと思います
HN.Bさんからの質問です(一部言葉を変えてます)
Q.ちゃっかり身体の関係がある趙雲と馬鉄がすきなのですが
公認である限り趙馬ってくっつかないんじゃ…
A.あ…えっーと……。これ当サイトの7不思議の1つですw(こんな回答では槍を投げられますよね;)
多分サイトに足を運んで下さっている方の8割くらいが思っていることだと思います。
友人にもよくツッコまれます
馬超→趙雲の感情に関してはこちらの短編小説が一番答えに近いものかと思っています。あと馬兄弟話の最後の話等もその手の話が絡んできます。
馬超は趙雲の事が好きだけど…状態なので、リアルに趙雲×馬鉄にならない話以外は、誤解がとければ趙馬へと発展。
弟のお下がり(笑)でいいのかよっ!?…とも思う方も多いと思います。
今的な考えでは微妙ですが、昔は姉妹で同じ人に嫁ぐ人も結構いましたし、時代的にそこら辺の考え方は割と淡白なのかな?…と(勝手に)思ってこんな状況になってます。
結論→馬超はあまり気にしない。寧ろ気にするのは趙雲。
あ、石投げないでっ……
管理人がこんな考えだから、うちのサイトのキャラ達は基本的に幸せになれないのかも…しれません;
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