出水公平と最初の射手


 薄緑色をした雨が降り注ぐ。シュウシュウと煙を出しながら崩れる身体と無機質な音声が相手のベイルアウトを告げる。ふと顔を上げて観覧席のほうを見ると、何人か引きつった顔と身を引くような姿がある。だけど、その中で一人だけ目を輝かせて、私の技を食い入るように見つめていた。瞳の奥に隠しきれない貪欲な熱を感じたものだから。

back



×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -