eye


手を繋いでなんども口付けあっては微笑みあった。凄く胸が満たされている・・・そんな気がした。ジャンルカの心を読めばとても穏やかで、僕の事を思ってくれている。そして僕もまた同じ。


「好きだ、総太・・・」

「好き・・・僕も好き」



ソファに総太を押し倒し、深く口付ける。初めは触れ合うだけ、少しずつ何度も角度を変えながら。気が済むまでお互いがお互いを求め、奪いつくすかのように唇を奪い合う。ゆっくりと離れれば腕を弱弱しく掴まれた。頬をやさしく撫でれば「もっと」と強請られる。顎を持ち上げもう一度口付けを交わし始めれば、嬉しそうにしながら抱きしめられた。


「ん・・・はぁっ」

「声・・・いやらしいな・・・」

「〜っ」



優しく髪をなでながら額に口付ける。幻想なのか夢なのか、あれ以来、総太のお母さんには会っていない。総太に夢であったことあるのか、訊ねたが一度も無いらしい。ただ、義父さんは何度も会っているとか。きっとそれは今も続いているのかもしれない。



「一部のお金持ちの人達の間では結構有名らしいよ?子連れの女が何度も再婚していること」

「そうか」

「ジャンルカが望むのなら僕達はずっと一緒に居れる事が出来るよ」

「そのことをオレが望まないとでも思っているのか?」

「思ってなんかいないよ。まぁ・・・どうであれ、ジャンルカは僕に嘘を付く事なんて出来ないけど」

「女の子には嘘を吐くけど、お前には嘘なんか吐かない、吐いても見破ってしまうんだろうからな」




第3の眼を手に取り宙を泳がす。真っ直ぐに総太の眼を見つめれば頬を撫でられた。その手に自分の手を重ねてやんわりと微笑み触れるだけの口付けを落とす。




「これからはずっと一緒だ」

「うん・・・」

「この地で、ずっと・・・・」




幸せそうに微笑む総太の頬に口付け、愛を囁いた-----------




〜3rd eye END


















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