午後の授業は右から入って左に流れていっていた。なんだかもうBGM的なものへと変わってしまっている。今、オレはジャンルカに相談していた。総太に告白したいのだけれど、どんな感じに告白したらいいのかを。女好きで有名なジャンルカならきっと良い告白の仕方を教えてくれるはずだ、と意気込み総太に見つからないように手紙を回してもらった。5分もしない内に手紙がやってきてオレは、はやる気持ちを抑えながら手紙を開く。


”オレ、告白したこと無いからわからない”


なんだと!?お前がわからなくて一体誰がわかるというんだ!お前あれだけナンパしているくせになんだそれは!?一人悶々っとしながら手紙の返事を書いていたら隣から紙が飛んできた。


”ジャンルカはあぁ見えて結構硬派なんだよ!ちゃんと区別はつけているんだよ!”



なんでお前がそれを知っているんだアンジェロ!ってか、どうしてオレとジャンルカの手紙のやり取りを知っているんだ!ふと視線を感じてそっちを向けば総太が不思議そうにオレを見ている。首をかしげている総太はいつ見ても可愛くて顔に一気に熱が集まる。とりあえずジャンルカとアンジェロに総太の可愛いところを綴った手紙を渡せば二人からの返事には””ストーカーみたいだな(ね)””という返事が返ってきた。








頭を抱え本当にどうしようかと悩み始めたら後の方から手紙が回ってきた。誰からだろう?と見てみればそれはブラージからで、ブラージが授業中にこんな事するなんて珍しいと思いながら手紙を読む。



”思っている事を素直に伝えたらいいんじゃないか?”

”そうだな、そうしてみる”



ブラージに返事を書いた手紙を回し、ちらりと総太の方を見る。オレの視線に気がついたらしい総太はオレの方に顔を向けている。なんだか嬉しく思いながら手を振れば振り返してくれた。その後、悶々っと総太に告げようと思っている気持ちを頭の中で纏めるのに必死になっていたオレは先生に教科書で頭を叩かれるまでずっと思い悩んでいた------------



(そういえば、どうしてブラージはオレが告白について悩んでいるのかわかったんだろう?)
(((わかりやすいんだよなぁ・・・マルコって)))

恋する心 END





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