いつからあったのかは覚えていない。気が付いたらあったこの眼。今は閉じてしまっているけれど、初めはちゃんと開いていた。この眼が開いていた時、僕は相手の心を読むことが出来た。相手の心を読んでいくに事で僕は知った。この眼があると、心が読めてしまうと皆に嫌われるということを。6本あったこの瞳の管を切り落としていった。痛みなんて感じなかったけど手が赤く染まったのを覚えている。どうしても2本切り落とすことが出来なくて、きっと死ぬまでこの瞳と生きていかなくてはいけないんだと思った。この瞳を2度と開かないようにして、心を読む力を封印したら数日も経たないうちに今の能力、無意識を操る能力を手に入れた。誰からも気付かれず行動できるこの力を----------




「その力を使ってこの瞳の存在を隠していたのか?」

「・・・うん」

「そうか・・・こんなこと言うの変かもしれないけど、オレはこの瞳の存在を知れてよかったって思ってる。総太の事、少し知れて凄く嬉しいよ」




目の前で笑みを浮かべているマルコはとても穏やかで、手にしている第三の眼をぎゅっと握った。今だけ、この瞳があって良かったと思えた。マルコにこんな風に思えてもらえて凄く嬉しいと感じた。



「話してくれてありがとう、総太」

「え、あ・・・うん」

「何か軽く食べるか?お腹空いただろう?今、何かないか探してくるよ」

「ま、待ってっ・・・い、一緒にい・・・〜〜〜っ!!!?」

(あ、裸にしたの忘れてた・・・・)



第三の眼 END





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