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風紀委員室。
放課後の見回りも終わり、各々がそれぞれの報告を終わらせ委員長含め5人以外を残しそれぞれが風紀委員室を後にした。残された5人はぐたりと机に 倒れ込む。そして思い思いに話し始めた。


「今日も今日とてチワワちゃん達から熱烈なアピールが凄かったわね、翔牙?」

「お前も人の事は言えないだろ・・・犬っころとがっしりしたのからの視線がすごかったぞ」

「ちょっとやめてよ!寒気どころじゃないんですけど?!はぁ、早く帰って千代ちゃんとイチャイチャしたーい!」


風紀委員長である如月 翔牙(きさらぎ しょうが)は小さく溜息を吐き、副委員長である相模 和成(さがみ かずなり)を見た。生徒会長をしている蘭から近々一度帰省するという話を聞いている。これは間違いなく帰省したら大変な事になると今までの経験から学ん だ。主である千代様に四六時中引っ付き、学園に戻るとなった時にそれはもう大変めんどくさくなる事が目に見える。自分も主である雷之助様に会いた いのを我慢しているというのに。


「そういえばアンタ達も凄かったわよね?俊博と五十鈴」

「五十鈴は保健医に狙われてるんだっけ?大変だな。捕まったら何されるかわかんねーよな」

「捕まる訳無いじゃん。捕まった所で僕をどうこうできると思ってるとかアホじゃない?」

「可愛い顔してビックリな言葉遣い。お前、そんなんだから五十鈴姫って言われんだよ」

「勝手に言わせとけばいいでしょ。龍彦様はそういう所も僕の魅力だって言ってくれたし?っていうか、俊博だって教師や寮の管理人に狙われてるじゃ ん」

「俊博、年上にモッテモテねぇ」

「大変だな」

「翔牙と和ちゃんには言われたくないですー!!それに、俺は愛音様一筋なので他には興味ないんです!」

「実らぬ恋」

「何言ってんだよ、五十鈴!知ってるか?恋は下心なんだ、愛は真心。俺の愛音様への思いはそう!愛!愛音様の愛!真心たくさん詰まった愛なん だ!!」

「ふぅん」

「そういう、五十鈴も似たようなモノだろ?」

「一緒にしないでくれる?僕のは恋だの愛だのそんなモノじゃ言い表せないんだから。あぁ・・・今日も愛らしかったなぁ、龍彦様」

((同じ様な気がするんだけどなぁ・・・))

「アンタ達、明後日新入生歓迎会だから忘れちゃダメよ?」

「かくれんぼと鬼ごっこが合わさったのをするらしい」

「毎年してるじゃん。あーあ、また煩わしいのがあっちにもこっちにもいるのかぁ・・・」

「風紀が乱れるー」

「乱れないようにするのが俺達の仕事なのだが・・・」

「じゃあ、今年も大乱闘ねぇ」





Sep 21, 2015 22:05
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