今日も練習後に会いに来てくれた芹さんに名前ちゃんは幸せいっぱいでした。帰る前の車の中で芹さんは名前ちゃんの唇の感触を確かめるようにキスを降らせます。

「芹さぁん…」
「ん?可愛いよ」
「う、あ…っせり、さ」

角度を付けて食むように重ねられるとぴくんっと肩が浮いてしまいます。ちゅ、ちゅう、とリップ音も止みません。

「もう目濡れてる。本当に可愛いな」
「せりさん、わたし、」
「うん?」

キスの合間に言葉を漏らすと芹さんは近距離のまま視線を合わせて指で唇を遊びました。

「もう、こどもじゃないです、だから…、」
「こーら、未成年が何言ってるんだよ」
「で、でも」
「頼むからそれ以上言うなって…」

芹さんは再び唇を重ねます。

「ん、ん…っふ」
「っは…」
「せり、さ」
「思ったことないよ、…お前が子供だなんて」


****


「いや、思ってるでしょ」

名前ちゃんは耳を疑いました。え、そ、そうなの?と聞き返すよりも先に言葉を続けられます。

「だってキス以上してこないんでしょ?もう付き合って3ヶ月、世間の大学生がそんなゆっくりしてるわけないじゃん!分かってる?」
「は、はい…」
「あんた子供っぽいから魅力ないんじゃない?彼氏も大変ね…」

名前ちゃんの親友は手厳しいです。やっとの思いで打ち明けたのにこうもぴしゃりと言い切られると一気に不安が込み上げてきてしまいました。子供っぽい、魅力がないと言われて心はズタボロです。確かに芹さんは名前ちゃんをよく甘やかしてくれますが、彼女扱いでなく子供扱いをしてるのだと言われたら納得できるほど過保護なのです。

「わたしは一体どうすれば…」
「彼氏ん家行って迫れば?」
「えっ」
「だから、家よ、一人暮らしなんでしょ?今夜は泊まるって言い張ればいいじゃん。それでだめならあんたに女の魅力はなし!」
「そんな…」

確かめるのはかなりの勇気が要ります。大好きな芹さんに拒絶されたら絶対に立ち直れません。それでも名前ちゃんはぐぐっと唇を噛み、親友を見つめました。


****


翌日。今日は撮影だけだったようでいつもより少し早めの時間に芹さんがお家にお迎えに来てくれました。車の中に乗り込む瞬間はいつも緊張しますが、今日の緊張はそれだけではありません。

「こん、にちは!」
「はいこんにちは、どうしたんだよそんな緊張して」
「あ、いや、はい」
「なぁんだよ」

パタンとドアを閉めると芹さんは可笑しそうに笑いながら車を走らせました。名前ちゃんはそわそわしながらシートベルトを握ります。

「今日は何食いたい気分?」
「なんでも、大丈夫です…あっえっと」
「何でもかあ、うーん」

何でもいいは一番困るとこの前雑誌で見掛けたので名前ちゃんは焦りました。芹さんの好きなものはまだ把握してないので合わせた回答ができません。

「あ、あの、芹さんの好きな、もので」
「俺の好きなものね…そういやこないだいい雰囲気の店を見つけたんだよ。酒も美味いし接客も丁寧でさあ、…あ、お前まだ未成年だったか」
「あう…ごめんなさい…」
「いいって、ごめんな。じゃあどこがいいかなあ」

芹さんは困ったように笑いました。名前ちゃんは焦って声が震えてきます。

「あ、あの、じゃあ…えっと、」
「ストップ」

芹さんはハザードランプを付けて車を道の端に止めると、名前ちゃんの顎をぐいっと持ち上げて自分の方を向かせました。はくはく喉が震えています。

「なあお前…何にそんなに緊張してるんだよ。俺に気ぃ遣わなくていいんだけど」
「え、あっごめ、」
「いい、謝らなくて。慣れてないのは分かるけど、もう3ヶ月も付き合ってんだからそろそろ慣れろよ、な?」
「う、…はい」

芹さんは優しくちゅっとおでこにキスをくれました。芹さんは名前ちゃんの髪を撫でるように指を滑らせます。

「よし!今日はどっかで食べるんじゃなくて俺ん家に行こう。適当に買ってふたりで食べるのも悪くないだろ?」
「せ、芹さん家ですか…」
「ああ。俺にもっと慣れてもらうためにもいいと思うんだよな。もっと俺のこと知りたいだろ?」

名前ちゃんに断る理由はありません。それに家にも行けるなら誘惑するチャンスです。名前ちゃんはごくりと喉を鳴らしながら小さく頷きました。

のですが、

「ヘアア…なんかすごい…」

ふわっとした感想しか述べられない芹さんの部屋は名前ちゃんの想像とは全く違いました。広すぎるし綺麗すぎて落ち着きません。一人暮らしってこういう感じだっけ?あれ?と戸惑う名前ちゃんをけらけら笑い、芹さんは買ってきたご飯をテーブルに置きました。

「あんま見るなよ、散らかってて恥ずかしいから」
「えっあっすいません」

慌てて謝りますが、芹さんのお部屋は綺麗に片付いていて散らかってる部分はどこもありません。注意されてからも落ち着きなくきょろきょろ見回したりそわそわと体を揺らして落ち着きのない様子の名前ちゃんに芹さんは苦笑いです。

「お前映画とか興味ある?大学の奴に勧められたDVDがあるんだけど、それ観ながら食ってもいいか?」
「はい。芹さん映画お好きなんですか?」
「んー、それなりに観るよ。詳しくはないけどな」

じゃあほら、そこ座れ、と芹さんは名前ちゃんをソファへ座らせます。その隣に腰を下ろす芹さんは何だか近くて名前ちゃんはドキドキが止まりません。わたし心臓止まっちゃわないかなあ…。名前ちゃんの落ち着きなく動く視線に、芹さんはバレないようにそっと口許を緩ませました。


****


夜11時。
普段ならもうとっくに帰っている時間だったのですがお互いお喋りに夢中でそんなに時間が経っているなんて知りません。時計を意識しないほど会話が盛り上がっていたのです。先に気づいたのは芹さんの方でした。

「っと、もうこんな時間か」

芹さんが立ち上がるのを見て名前ちゃんはハッと時計を見上げます。こんなに何時間も男の人と話していたのは初めてで、名前ちゃんはびっくりしました。

「そろそろ送るよ、遅くまで悪かったな。お前は明日予定あるのか?」
「いえ、わたしは何も……芹さんは?」
「俺は3時から仕事が入ってるだけだから明日はまったりできるんだよ」

今日は金曜日、明日は学校もありませんし予定もありません。名前ちゃんはこの家に来てからずっと言おうか迷っていた言葉を今言うべきではないかと手に力を込めます。その手はじんわりと汗ばんでいました。

「芹さん…あの…」
「ん?」
「今夜、泊まったら…迷惑ですか?」

恥ずかしくて顔が見れませんがきちんと言えました。緊張で上擦った声に芹さんはびっくりして、それから少し困ったように頭を掻きます。

「あー…、いや、迷惑ってわけじゃないんだけど…」
「だ、だめ…ですか」
「だめっていうか…だからその…」

芹さんにしては珍しく歯切れの悪い言い方で名前ちゃんはしゅんと肩を落とします。やっぱり迷惑だったな、失敗したなあ…と早くも1人で反省会。芹さんは気まずそうに視線を逸らしました。

「いや、悪い、やっぱり無理。送っていくよ」
「…はい」
「ごめんな、お前のこと大切にしてるつもりだけど、さすがに一晩は俺が耐えられそうにない」
「…はい?」

名前ちゃんは思わず語尾を上げてしまいます。そ、それって、つまりわたしと同じ気持ちでいてくれてる…?少しずつ意味を理解していくように赤くなっていく名前ちゃん。ますます手に力が入ってしまいます。

「せり、さん。やっぱりわたし、今夜泊まらせてください」
「おい名前、」
「大切にしてくださるのはすごく嬉しいです。でも、わたしもう子供じゃ、ないです。わたし、芹さんが好きだから…」

消えていくような小さな声に芹さんは名前ちゃんの手首を掴みました。驚いて顔を上げた名前ちゃんの目は真ん丸です。

「ん…っ」

芹さんが名前ちゃんの脚の間に片膝をついたのと同時くらいで名前ちゃんの唇は塞がれました。上から押し付けるようなキスに名前ちゃんはびくっと肩を上げます。いつもより荒々しく、唇で優しくなぞるようなキスではなく、しゃぶりつくすように唇で挟み、角度を変えて何度も重ねられました。芹さんの指が名前ちゃんの顎を掴みます。

「は、…っ」

顎を引かれて口を開けてしまった名前ちゃんは芹さんの舌が入ってきたことにびっくりして未知の感触に目を見開きます。綺麗に伏せられた芹さんの睫毛がドアップに映り、訳が分かりません。芹さんの舌は名前ちゃんの舌を探り当てて、ねっとり愛撫していきます。ぬるっとした舌同士が擦れ合う感触や、口腔の熱、そして動く度に立つ厭らしい水音。初めてだらけで名前ちゃんは目を回します。自分から背伸びをして芹さんに近づこうとしたものの、いざしてみると舌を入れられた程度でいっぱいいっぱいなのです。この先なんて考えられないほど心臓が暴れていますが、言ってしまったのは名前ちゃんの方ですから今更やっぱりやめるなんて言えるわけがありません。

「、っぷ、は」
「…怖いか?」

僅かに離れた唇から酸素を取り込むと、芹さんは目を伏せながら名前ちゃんに囁きます。掠れたような低い声も初めて聴いたもので、名前ちゃんはこくんと頷きました。かっこいい、えっちい、でも、少しこわい。未知のことだらけなのでどうしたらいいか分からない名前ちゃんは素直になったのですが、芹さんはフッと笑うと次の瞬間名前ちゃんを横抱きにして持ち上げます。

「う、わあ、っ」
「ちょっと移動するぞ」

降ろされたのは今までいた場所より少し奥の、ベッドの上。ソファよりずっと大きくて2人乗ってもまだ余裕がありました。優しく名前ちゃんを寝かせた上に芹さんが覆い被さって来ます。名前ちゃんの心臓は煩いくらいにばくばくしていて今にも張り裂けそうでした。

「あ、あ…、せりさん…」
「そんな顔してどうしたんだよ、こわいって言ったらやめてもらえると思ったのか?」

芹さんは名前ちゃんの耳の裏を人差し指でなぞると、再び名前ちゃんに口付けます。今度は荒々しいキスではありませんでしたが、舌を遣って熱を分け与えるようなキスでした。

「ん…っ、ふ」
「…、」

唾液が絡まり、濡れた舌を吸われます。ちろちろ舌先を遊ばれ、かと思えば大きく根元までしゃぶられ、あまりの気持ちよさに名前ちゃんはそっと芹さんの胸板を押してしまいますが、芹さんは上から退いてくれることもキスを止めてくれることもしません。頬を手で包んでもっと深く絡まるように舌を出し入れしています。

「やっ…ふ、んん」
「ん…」
「は、むう、ん」

芹さんの大きな手がするんと頬を撫でて首に下り、それから胸元へと移動します。服の上から優しく揉むように触れられ、名前ちゃんは体が強張りました。

「せ、っりさ」
「んー?」

芹さんは濡れた唇で名前ちゃんの頬や額にキスを降らせて音を立てます。ちゅ、ちゅ、と優しいそれとは真逆に強引な手付きで名前ちゃんの服を脱がせていきました。手慣れているようであっという間に脱がされてしまう名前ちゃんはあまりの恥ずかしさに暴れましたが、芹さんは名前ちゃんの腕を押さえ付けて下着のホックを外します。

「あ、や…っせりさん…」
「いい子だから大人しくしてろよ」

芹さんが唇を名前ちゃんの胸へ落としました。唇が触れると敏感になった肌はぴくっと反応し、名前ちゃんはさらに怖くなってきます。触れるだけでこんなに体が熱くなるなんて今まで知らなかったのです。芹さんはそんな名前ちゃんを見て口端を吊り上げると、舌を覗かせて名前ちゃんの肌に這わせました。

「っあ、ん」
「はは、反応いいな、お前」

片方を大きな手で揉みながらもう片方に舌を這わせますが、名前ちゃんはもう限界とばかりに芹さんを押し返して嫌がります。裸にされてしまったのも恥ずかしいのですから、舐められるなんて消えてしまいたいくらいです。芹さんはそんな名前ちゃんを黙らせるかのように乳首にキスを落としました。

「はゃっ、ん」
「んー?ここ好きか?」
「や、あ、せりさ…っ」
「ほーら暴れんなって」

乳首を舌で遊び、唇で包んで愛撫します。唾液の乗った熱い舌でぬるぬると擦られるとたまらなく腰が痺れて名前ちゃんは情けない声を漏らしてしまいました。びくん、と腰が揺れるのも未知の体験で、芹さんの頭を必死に押し返します。

「や、やあ…っせりさ、やめ、んっ」
「痛い?」
「ああ、んっ、や、あ…っ」

痛くないのを分かってて聞いてくる芹さんは意地悪です。前歯を引っ掻けながら乳首を舐め、反対の乳首は指を擦り合わせて苛めます。強すぎる刺激に名前ちゃんは顔を反らしながらやだやだ首を振るしかありません。

「ほん、とにぃ…っや、せりさん、だめぇ…っあんっ」
「できないのか?」
「っう、ふぇ…っ」
「子供じゃないんだろ?」

びくっ。芹さんの言葉に名前ちゃんは返す言葉を無くしました。さらに芹さんは目を細めながら名前ちゃんを追い詰めていきます。

「お前は大人なんだもんな?」

優しい芹さんの声色は言葉に沿わずに名前ちゃんは何も言えないまま芹さんを見つめました。圧力を含んだ言い方で名前ちゃんを黙らせてしまう芹さんはずるくて怖い大人です。大人しくなった名前ちゃんにキスを落とすと、芹さんは名前ちゃんの脚をするりと撫で、慣れた手付きでショーツを脱がしてしまいました。

「ふ、ぇ、せりさん…っ」
「いい子だからもう暴れるなよ?」

芹さんは自分の指を咥えて濡らすと、それで名前ちゃんの脚の間をぬるぬると擦ります。それがクリトリスを掠める度に名前ちゃんはぴくんっと腰を揺らしますが原因が分かりません。芹さんはその反応を愉しむように何度も何度も往復させるのです。

「は、ぁん…っ、や、う」
「ほんとに敏感だな」
「んう、あ、ごめ、なさ…っ」
「褒めてんだっての。ここをこんなに濡らして俺を欲しがってんだから、可愛くて仕方ないよ」
「あ、んん、ん…っ」

芹さんの指が名前ちゃんの蜜を掬い、入り口を優しくなぞります。ぬるん、ぬるん、と十分に湿っていますが、芹さんは慎重に中指を半分だけ入れてみます。中は熱くて蕩けてしまいそうでした。

「あ、うう…っ」
「痛いか?」
「へ、きです…っく、ん」

痛みはありませんが異物感があって名前ちゃんは唇を噛み締めます。芹さんは困ったように笑うと、そのまま顔を近づけ、クリトリスへ舌を這わせました。

「ひぃ、っあ!」

突然の刺激に名前ちゃんは背中を反らし、敏感すぎるそこに腰を浮かせます。皮の上から強めに舐められて唇で挟まれると頭が沸騰してしまいそうです。気持ちいいやら恥ずかしいやらで訳がわからない名前ちゃんは芹さんの頭に弱々しく手を添えて首を振りました。

「や、あ…っだめぇっ、そこぉ、あ、あぁっあ、やめ…っん!」
「ここ舐められるの気持ちいいだろ」
「あっやあっ、や、あぁあ…っあっ、せ、せりさっんあっ、まって、ぇ」

名前ちゃんがぼろぼろ泣いても芹さんは止めてくれません。名前ちゃんは腰を逃がしながらシーツを握りますが、芹さんが直ぐに引き寄せてしまうのであまり効果はありませんでした。

「や、あせ、りさ、わたっわたし…っあん、や、じつ、は、はじめて、なんですっ」
「そんなの分かってるよ」
「あんっ、や、だからぁ…っも、ゆっくりぃ…っ」
「やめてほしいだけだろ」

芹さんは中指を奥に進めます。芹さんの指を吸っているように奥まで誘導する膣は厭らしく収縮していて指が溶けそうです。芹さんは思わず喉を鳴らしました。

「ほら、動かすぞ」

恥骨を滑るように内壁をなぞると異物感はあるものの内側から熱が込み上げてきて名前ちゃんは慌てました。また未知の快感です。ぬっこぬっこと粘着質な音を立てながら壁を抉られ、芹さんの長い指が奥を叩きます。名前ちゃんは体を捩りましたが何の抵抗にもなりません。

「あっああぁあっ…あっあ!」
「お、いい反応、意外といけるな」
「やだっ、やだぁ…っあっ!やめ、てくだ、っあん!」
「指増やすぞー」

芹さんは話を聞いてくれません。薬指をゆっくり挿入すると中指と一緒に慣らすように何度も抜き差しを繰り返しました。先程より力強くなった刺激にびくびく内腿を震わせます。

「あ、やあ…っぁ、せりさん、せりさん、あっ、せりさん…っ」
「やっと素直になってきたな」
「あぁ、あ、は、おかひくなう…っ」

芹さんは嬉しそうに目を細めて指を引き抜きました。ずるる、と粘ついた汁が指を包んでいて思わずにやりとしてしまいます。十分すぎるほどに濡れている名前ちゃんのそこは、ずくんずくんと脈打ちながら芹さんを待っているのです。

「えろい顔してんな、お前…」

芹さんはベルトを外すとベッドサイドからゴムを取り出し、手際よくそれを被せました。名前ちゃんはとろとろの顔で芹さんを見上げます。

「ふ、あ…っせりさ、ん…っ」
「んー?」
「せ、りさ、わたし、せりさんが、すきです…っ」

可愛い顔で、ねだるような瞳で、甘ったるい声色で、名前ちゃんは芹さんに気持ちを伝えるものですから、芹さんはぷちんと頭のどこかで糸が切れるような音がしました。気づけば名前ちゃんの脚を開かせて、モノを宛がっています。

「あーあ、入っちゃうな、これ」
「は、ゃ…っせりさ、」
「ん……お前の中熱い…っ」

みち、と音がしそうな程中がキツくて芹さんは眉を歪めました。腰を動かす度に名前ちゃんの小さなお口から可愛らしい声が漏れまくり、どろどろに蕩けた壁を芹さんのモノで擦って芹さんは名前ちゃんの髪を掻き乱します。

「は、名前…っ」
「せりさん、っ、あ、せり、さ、すきっ、あんっ、すきですっ、んあっあ!」
「おれも…」

芹さんにしては余裕がなく、腰遣いがどんどん荒くなってきます。名前ちゃんの体は反るようにして力が入っていき、爪先はピンと伸ばされていました。

「あっやあっあ、せり、さ、んっわたしっあぁっだめぇっ、んあっ」
「お、れも…っ」

奥をごんごんと突くと名前ちゃんの膣がきゅうううと締まりました。芹さんが息を飲みます。びくびく痙攣を起こすそれに絞り取られるように芹さんも腰を震わせ、長い射精をしました。びゅくっ、びゅ、るる…。名前ちゃんが芹さんの下でぐったりするのを、芹さんは幸せを感じながら眺めています。

「愛してるよ、名前…」

乱れた息のままの名前ちゃんは返事をせず、ぷっつり糸が切れたように深い眠りに入ってしまっていました。
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