※那月砂月シリーズの番外編

さっちゃんは意外とスケベだと思う。

「あ、ふぅ…っさっちゃ、」
「………」
「やっん！そこばっかぁ…っ」
「あ？」
「ひ、く、んんっあっあっ」

さっきからさっちゃん、胸ばっかり。とれちゃうってくらい頂きをぐりぐり捏ね回して指の腹で虐めたりして、なんだかえっち。さっちゃん胸好きなのかな。スケベだ。

「…は、ぁ」
「イッたか」

熱っぽく吐息を出したらさっちゃんはニヤッて笑った。最初はカンに障る笑い方だなぁって思ったけど今じゃあ病み付き。さっちゃん私を虐めるとき生き生きしてるから。

「さっちゃん、んっそこばっか…」
「ここがイイんだろ」
「そうだけど、あ……他だって、」

本当はもっと触ってほしいところあるけど、胸もすごく気持ちいいから強く言えない。また頂きを嬲りだしたさっちゃんの指を見つめながら手の平をきゅっと丸めた。

「指だけでこんなイきやがって」
「は、だって、きもち、から、っ」
「どうしようもねぇ淫乱だな」

そう言いながら、きっとさっちゃん興奮してる。指の動きが早くなってって、私の身体どうなっちゃうんだろうってくらいびくびくした。胸だけでこんなに感じる、なんて。

「あっはぅ…さっちゃ、だめ、もうだめぇ、」
「まだイけんだろ」
「ひっぐやだぁ、おかしくなっちゃうっ」

もうとっくにおかしい身体だろ、とかそんな類のツッコミは聞かない。本当に苦しいくらいの快感なんだけど、さっちゃんの楽しそうな笑顔(普通の人からしたら禍禍しい笑顔)が見れるんならそれでもいっか。

「こんなに腫れてると痛そうだな」
「はぁ、んっ、なめてくださいっあ」
「あ？なに？」
「なめって、くださ、ひぅっ」

さっちゃんにおねだりするときは敬語でしっかり頼まないとだめって前教わったからちゃんとしたのに、さっちゃんはそこに爪を立てただけだった。優しく舐めてほしいのにひどい、とか思いながらびくんと反応しちゃう私。

「舐めるわけねーだろ」
「なん、れ、あぅっは、」
「お前は痛いのが好きなんだから」

そんなこと言ってないし今までだって言ったことないのに。さっちゃんはますます私の胸の頂きにぐりぐりと爪を押し付けた。あぁ、かわいそうなくらい押し潰されて形が歪んでる。

「あっあっもうゆぅしてくださ、あっひぃんっ」
「聞こえねぇ」

何だとこの悪魔！
さっちゃんは意地悪だ。なのに、どうしようもなく感じちゃう。悔しい。さっちゃんなんか、大好きだよ。
さっちゃんはにやりと歪んだ口を私の胸へ近づけた。なんだかんだで私のこと好きだから舐めてくれるのかな、なんて思って嬉しくなる。期待で腰が浮いたのは内緒。でも。

「ひあっあっなに、っあぁああんっ」
「ばーか、舐めてもらえると思ったのかよ」

がぶりと噛まれた。しかも加減を知らない。本当に食べ物を噛むみたいにがぶりと。痛くてじわっと涙を浮かべるのにさっちゃんは鼻で笑うだけ。ひどい。ひどすぎる。でも、本当にひどいのは私かもしれない。

「あっあぁっら、め、っく、んんん…っ！」

びくんっ。腰が跳ね上がってその拍子にさっちゃんが口を離す。痛かった、痛かった。本当の本当に痛かったんだから。

「噛まれてイくのか、やらしー女だな」
「っ…はぅぅ…」
「気持ちいいだろ？」

違う、そんなわけない、すっごくすっごく痛かったんだから。

「き、もち…よかった…です…っ」

あぁもう、敵わない。私の身体は正直すぎる。さっちゃんがにやってまたやな笑顔を浮かべた。

「もっと天国見せてやる」

言葉と同時くらいに急に脚を開かれて、さっちゃんのモノが私のナカに入ってきた。慣らしてもないのにぐちゅんって。最悪、やっぱり鬼だ！

「はぁああぁ…っさっちゃ、きゅう、に」
「すげぇ締め付け…」

当たり前でしょ！挿れる前に解せ！言いたいけど言えない。気持ち良すぎて。

「さっちゃん、の、おっきい…っ」
「当然、だろ」
「あっあっあぅっもっとゆっくり、して、ぇ」
「そういうのは那月にでも頼め」

ゴンゴン奥突かれて視界が真っ白になる。私殺されちゃう。息吸えない。苦しい。苦しいよ。

「あ、はぁ、むり、まって、ひんっあっ」
「あ？“ここがイイ”？ほら、」
「あっあうーっそこぉ、はぁ…っんあ、あっ」

そんなこと言ってないのにさっちゃんは私の大好きなところに先端を宛がって虐めるようにぐりぐり擦りつけてきた。やだって言ってもやめてくれなくて、本当に死んじゃう。

「さっちゃん…っだめ、イッ…うぅん」

快感が大きすぎてなんか怖くなった。身体を捩って快感から逃げようとしたのに、急にくねくねしだしたのが気に入らなかったのか、さっちゃんは軽く舌打ちした。

「大人しくしてろ」

それから私の身体を押さえるように、胸の頂きをがぶり。あまりの痛さに私が身体はびくびくと喜んで達してしまった。

「あっはぁ、ん…っ！」
「チッ…てめぇ、よがりすぎだ」

さっちゃんはめんどくさそうに私の髪の毛を梳いた。でも知ってるよ、さっちゃん照れたときに私に優しくなる。優しい手つきで髪の毛に触るさっちゃんはきっと今照れてる。何でだろ。

「だって、さっちゃんの、きもちよすぎて…」
「っ、」
「さっちゃぁん…すきぃ…っ」

だから早くちょうだい。そんな意味合いで言ったのに、さっちゃんは私のナカでどくんっておっきくなったまま動いてくれない。何でよ、欲しいのに。欲しいのに！

「ね…さっちゃん…、はやく、うごい、て、」
「っばか、今、」

耐え切れなくなって私がひくんと腰を動かすと、奥でびゅーびゅー熱いのが広がった。

「あ、れ…」

もしかして、これ。ちらっとさっちゃんを見上げるとさっちゃんはカァァッと顔を赤くしてサイドテーブルに置いてあった眼鏡を素早く手に取った。


END
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リクエストくださった琥珀さまへ。強気のくせに甘えられると弱いさっちゃんを書きました。うちのサイトのさっちゃんはかっこつけたがりなのにかっこうがつかないのです。そしてすぐになっちゃんに逃げます。すみません。書いててかなり楽しかったです。今回は参加ありがとうございました。これに懲りず、これからもよろしくお願いします。
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