>>  岸辺露伴 / きよか様 (hp)青い煙  <<



最近どうも先生の様子がおかしい。いつもならカフェ・ドゥ・マゴとかで会ったら心底嫌そうな顔をして私や仗助、億泰くんに向かってしっしと手の甲を払うというのに今日という日は街中で出会って声をかけたら「ああ、君か」なんて言って無視をしてスケッチをする手を止めることがなかった。なんとなく横に座ってジーっとその姿を眺めていたら露伴先生がチラッとこっちを見て「見るなよ…」と怪訝そうに顔をしかめる。なんか変な感じ、おかしい。
「露伴先生今日は『しっしっ』ってしないんですか?」
「…あのクソッタレ仗助や億泰がいないからな」
「ありゃ…」
どうやら私単体では先生には嫌われていないようだ。知らぬ顔でスケッチをし続ける先生がパタンとクロッキー帳を閉じ、私を見る。その顔は何か言いたげなのに唇はきゅっと閉じており、眉毛は寄せられ眉間にしわを作っていた。

「…なんですか??」
「…仕事、終わったし…その、お茶でもしないか」
「お茶…?先生の口からまさかデートのお誘いが出るとは思わなかったなぁ、いいですよ!」
思わずデートなんて言ってからかってみたが特にそこにはツッコミを入れてこず(いつもなら「オイ大人をそう簡単にからかうなよぼくは歳上だぜ」とか言いそうなのに)スッと立ち上がって私が立ち上がるのを待っていた。慌てて学生鞄を持ち、立ち上がればチラッとこちらを見てから歩き始める。特に話しかけられることもなく先生は時折私が少し後ろを歩くのを確認しては怪訝そうに私の目を見つめるのだ。

「…なんで少し離れて歩くんだ!」
「いや…先生が嫌かなと思って」
「ぼくがお茶に誘ったのに嫌なわけないだろ!!」
「…たしかに」
そう言われればたしかに。立ち止まる露伴先生の横に並んで見上げれば満足そうに口元を緩める。う、わ…初めて間近でこういう顔見たかもしれない。離れて歩かれるのが嫌だとか可愛いところもあるんだな、と心臓のあたりがキュッとして私まで口元がニヤけた。

女という生き物は元来可愛いものが好きだ、特にギャップがあるものに関してはそれはもう愛でたくなるものである。(もちろん個人差はあるけど。)露伴先生の可愛いところのギャップにニヤニヤしながらカフェ・ドゥ・マゴの前を通り過ぎたところで、あれ?と首を傾げた。

「先生、カフェ通り過ぎちゃいましたよ」
「…誰もここだとは言ってないだろ、こないだ編集が来た時に英国産の茶葉を貰ったんだクッキー付きでね、ぼくはそういうのは興味ないけど女はそういうの好きだろ」
「なるほど?」
スタスタと歩いていく露伴先生の言い分に半分納得しながら横を歩く。仗助や億泰の話をしたら怒るかな、と思いながら高校の話をちょこっとすれば存外、本人がいなければそこまで機嫌は悪くなることはなく彼らを馬鹿にしたようにリアクションを取ってくる。なんとも大人気ない人だと思いながら苦笑いをしていると、露伴先生の家に着いて慣れた手つきで彼が鍵を開けた。

「(あ、そう言われれば普通に来ちゃったけど先生一人暮らしだった)」
仗助や億泰、康一くんの家へよく遊びに行くせいで感覚が麻痺していたけど男性の家に1人で行くのは些か貞操概念が低いと世間的には怒られかねない。扉を開けて私が入るのを待っていた露伴先生が首を傾げ「どうした?入れよ」と言うので、ここで引き返すのも失礼だなと思い頷いた。知らぬ仲ではない、先生も言動がクソガキみたいなところはあるけど立派に社会人をしている大人だし、万が一ということはないだろう。家へ入ったところで扉が閉まり、ガチャッと鍵が閉まる音に心臓が飛び跳ねた。いやいや、家に帰ったら鍵を締める、普通のことだよ、うん。

肩をビクッと揺らしたことを見ていたのか見ていないのかは知らないが、先生が「まぁ適当にくつろいでくれ」と言ってキッチンへと歩いていってしまった。渋々とリビングのソファへと座り込み部屋を見渡せばいくらするのかわからない絵画や花瓶などがあって、本当にこの家の主は20歳なのだろうかと疑うほどだ。そろりと立ち上がり、1つの絵画へ吸い寄せられるように近づいた。じっと見つめてみるが何が良いか、というほど明確な理由はない。
「ソレ、君にとってそんなに興味あるものもでもないだろ」
「っう」
突然耳元で声が聞こえてビクリと肩を震わせれば露伴先生がクッキーの入った皿を持って立っていた。「まぁ座れよ、今紅茶持ってくるから」と言って皿をテーブルへ置き、キッチンへ戻る男の背中を見ながら耳を抑える。今、すごいドキドキした。びっくりした…。耳に掛かった吐息を思い出して、顔が熱くなる。やっぱり家に入るんじゃあなかった。

少ししてからティーポットとカップが乗ったワゴンを押して露伴先生が戻ってきた。気づいたらソファの前にはクッキーと紅茶が入ったカップが置かれ、2人がけのソファの横に先生が腰をかける。
「ち、近くないですか?」
「そうか?ぼくは別にそうとは思わないがな」
ニヤニヤしながらソファの背もたれに片腕をかけた先生に圧迫感を感じながら紅茶を口に含む。ふわっとしたアールグレイの香りが広がり、ミルクティーにしても美味しそうだな、と思った。クッキーに手を伸ばして口へ放り込めばサクサクとしながらもしっとりとした食感が美味しい。ふにゃりと頬が緩み「おいしいー」と声を漏らせば満足気に笑った露伴先生もティーカップに口を付けた。

一通りクッキーを食べたりお茶のお代わりを貰いながら雑談をしていると、外では夕焼け小焼けが流れ始めハッとする。
「露伴先生、私もう帰らないと…」
横に置いていた鞄を掴み慌てて立ち上がろうとしたところで反対の手首を掴まれた。
「オイオイオイそれ本気で言ってるのかよ?」
「え…?」
「紅茶とクッキーをご馳走になって、じゃあご馳走様でしたって帰るのかってぼくは聞いてるんだ」
「えー…」
ここに来てめんどくさい言い分を出してきた…。ため息をついて「やっぱり裏があったんだ…」といえばピクリと眉を震わせて「今なんて言った?」と聞いてくる。
「いや、やっぱりなんか交換条件だったんだなぁと思ったんです」
「交換条件とは言ってないだろ」
「はあ?じゃあなんですか?お礼に何かほしいとか?」
ずいっと近づいてそう言えば「うっ」と言葉を詰まらせて私から目線を逸らす。忙しい男だ、そしてよくわからない男だ。じっと見つめていれば唇を尖らして不機嫌そうな顔をした後に、観念したように目を瞑った。
「…もう少し、ゆっくりしていけるだろ、門限なんてないじゃあないか名前は」
「…なんで先生がソレ知ってるんですか」
「前に康一くんから聞いたんだ」
「へぇ?」
まぁ門限がないのは本当の話だ。でも遅くなる時は連絡しないと心配してしまう。今日はどうも調子が狂ってしまう。ため息をついて「じゃあ先生、電話貸して家に連絡するから」と言えば勝ち誇ったように「いいぜ、廊下出て左にある」と言ってきた。なんでそんなに嬉しそうなんだろうか。

家へと電話をしてからリビングへ戻ればいつの間にか持ってきていたクロッキー帳にさらさらと何かを描いていて、この人は本当に暇さえあれば絵を描いているな…と感心した。
「露伴先生、家に電話してきたから21時前に帰りますね」
「帰りは送ってってやるよ」
「いいんですか?やったぁ」
そのまま先ほどと同じようにソファへ座れば背もたれに置いていた手が私の腰に回される。ドキッとして肩を震わせれば先生は何も言わずに私の目を見てくる。え、何。ばくばくと心臓が動いて、腰を抱く手とは反対の色白な指先が私の頬を撫でた。
「う…」
すごく恥ずかしいし、ドキドキする。今にも口から心臓が出てきそうな緊張に生唾を飲み込んだ。ソレを見ていたからか眉間にシワを寄せた露伴先生が「…嫌なら拒否してもいいんだからな」と言うのでおとなしく目をつぶった。

唇に柔らかい感触が何度も重なる。リップ音もしないソレはくっついたり離れたりを角度を変えながら繰り返し、ゆっくりソファへと私の背中を抱えながら押し倒した。露伴先生が覆いかぶさるようになり唇を何度も重ねるのでどくどくと動く心臓から流れる血液で全身が熱い。数え切れないほど唇を重ねたところで生暖かいぬるりとした感触が唇を伝ったことでビクリと身体が震え「ひゃっ」と口が開いてしまった。目を開けば露伴先生が切な気に目を瞑り、私の口内を荒らしているのが見えドキドキとしていた心臓は一瞬にしてきゅんっと母性のようなものを感じた。

「(先生、かわいいな)」
何かを必死に我慢していた、というより今も進行形で我慢をしていると言った表情が唐突に愛おしく感じ首へと腕を回す。びっくりしたのか目を開いて私の唇から離れた間には、口内を荒らした証拠である糸が繋がり切れて唇へと落ちる。煩わしくて舌先で舐めれば、先生が息を飲む音がした。
「…な、にを…」
「…はぁ…っ、私の方がソレ…言いたいです」
「…う、それもそうだ」
押し倒されていた上半身を起こし、狼狽える露伴先生の膝へ手を置いて私の方から唇を重ねる。ちゅ、と可愛い音がして離れればキョトンとした顔がまた可愛らしい。
「先生、可愛い顔あんまりしないで」
「ちょっと待て、あ…」
形勢逆転とも言える態勢になり、今度は露伴先生を押し倒せば私を見上げる先生が困惑した表情を浮かべた。
「露伴先生、紅茶とクッキーのお返しに何がほしいの?」
「な…」
まさか名前がそんな尻軽だと思わなかった、とでもいうような青ざめ方をするのでクスクスと笑ってしまう。勘違いも甚だしい。私はれっきとした処女である。心外だ。押し倒して馬乗りになっときながらなんだが、今はドキドキしてしまって自分の行動が自分の意思じゃあないような気もする。露伴先生の耳元に唇を寄せて「先生、安心していいよ私処女だから」と言えば生唾を飲み込む音がした後に「…いや絶対そんなことないだろ」と言われ今度は私が唇を尖らす。
「ほんとだもん…」
「初めての人間がここまでできるわけないだろ!」
「できるよ、先生のこと可愛いと思ったんだもん」
不貞腐れたようにそう言えば「なっ…、は?か、かわいいって今言ったのか!?この岸辺露伴を!?」と心底驚きながら頬を引きつらせた。もう笑いしか起きない、そう言ってる姿さえもう可愛いとしか思えない。ふふ、とまた笑えばムスッとした顔をした先生が私を引っ張って抱き寄せる。
「…可愛いって言ったこと後悔させてやるよ」
「もしかして先生怒った?ごめんね」
「別に怒ってないさ、まぁ処女か処女じゃないかなんてどうでもいいんだけど、そういうならしょうがないな」
「え、ちょ、っ…」
立ち上がり腕を引っ張られリビングを出て寝室のような部屋に連れ込まれてベッドへと投げられた。身体をはね返らせたマットレスがふかふかで付いていけない状況に目をパチパチと瞬きさせて馬乗りなった露伴先生を見上げた。

「せ、先生?」
「なんだよ、怖気ついたか」
「え、ほんとうに?」
「煽ったのは君だぜ」
ぼくは別に今日はするつもりなかったんだから、と言って唇に先ほどとは違って噛み付くように唇を重ねられた。すぐさま舌がねじ込まれ歯列をなぞった後に、唇を舐めて一度離れる。
「ぁ…っ…んぅ」
ちゅっちゅ、とリップ音を鳴らしてたべられるようにキスをされれば一度落ち着いたドキドキがまた戻ってきて胸をきゅうっと締め付けた。いわゆる大人のキスというのに溶かされている間に制服の裾から先生の骨ばった手が入り下着を押し上げて双丘をやんわりと触っては形を変えるように揉みしだく。指の間で乳首を挟まれれば強い刺激に身体が震えた。

「ぁ…っ」
「…随分感じてるけど本当に処女なのかよ」
「…っ、ほんと…だし…ぁ、っ」
指先でしっかりと先端を摘まれればビクリとした刺激で腰が浮く。制服をたくし上げ突出するソレに舌先を這わされ吸い付かれれば感じたことのない感触に「ひっ」と声が漏れた。胸を触っていた手が腰に降りて太ももを触ったところで、ちうと先端を吸われ甘ったるい喘ぎ声が出てしまう。羞恥から顔に熱が集まり、首を横に向けて目を瞑っていれば太ももを触っていた手が秘部を布ごしになぞり背筋がぞわっとする。
「ぁ、っう…先生、っまって…」
「…最初に『嫌なら拒否してもいい』って言ったのにしなかったのは名前、君だろ」
「っだ、って…ぁ…っ」
ぐりぐりと下着越しにクリトリスを潰されビリっとした快感が全身を駆け巡った。こんな感覚を味わったことがなく、肩を震わせながら息を吐けば自然と目に熱が集まり視界が歪む。ぎょっとしたように目を丸めて露伴先生が「オイオイ泣くほど嫌とか今更言うんじゃあないよな!?」と言うので首を横に振った。
「気持ち、いいのが、…初めてすぎて、よくわかんない…きゅってするんです…」
露伴先生、助けて。そう言って肩を掴めば、唇をぎゅっと横に閉じて、何か堪えるように息を飲んだ。
「本当にソレを素で言ってるって?」
「え…?」
「どこまでぼくを勘ぐらせるつもりだよ…」
ちゅ、と双丘の先へキスをされ、あっと声が漏れた瞬間にパンツをずり降ろされた。空気に触れたソコがすーすーするがそんなことを考える暇なく、先生の指先が秘部をなぞりぬるりとした感触に腰が震える。
「…もうすこし濡らすか」
「えっあ、待っ…あぁ…っう」
秘部をなぞった指先が隠れている陰核を押し電気が入ったような衝撃にぎゅっと目をつぶる。カタカタと震える身体を見ながら露伴先生の指先は容赦なく秘豆を押し潰し、舌先は乳首を圧迫したり甘噛みしたりしてぐるぐると頭の中が混ぜられていくような目が回る感覚がした。
「いいんじゃあないか、そろそろ指挿れるぜ」
「…んっ……ゆび…っ」
「…1人でシたこともないのかよ名前」
1人でなんかシたことがあってたまるか。あまりにも恥ずかしい言葉に顔に血が集まるのを見て鼻で笑った先生が唇にキスをして指先がぐずりと自分も触ったことのない未開の場所に侵入してきた。違和感ときゅんとする胸が苦しくてうわ言のように「先生…露伴先生…」と呟けば、眉間にシワを寄せた露伴先生がまた唇をきゅっと噤んで奥歯を噛むように苦しそうな顔をする。

「…あんまり煽るなよ」
「だって…露伴先生っ、…」
ナカに挿れられた指がゆっくりと動いてくちゅくちゅと音を立てるたびに感じたことのない感覚がふわふわと脳内を揺らす。ぼーっとする頭の中は夢心地のような気もして、気持ちがいい。徐々に早まる指の動きと、ある部分を押された瞬間に微睡みのような快感から怖いと思うような感触を感じて目を見開く。
「えっあ、やだっそこ、やだっ先生っ露伴せんせっあ、だめっ」
「ん、ここか?にしても本当にキツいなココ、処女ってのは嘘じゃあないわけだ」
「ああっだめ、…っせんせ、露伴先生、へんになる…っそこ怖い…っこわいからっ…」
すこし乱暴に出し入れされる指が入念に怖いくらい気持ちの良いところを押し上げ擦り、その感触に太ももががくがくと震えはじめた。
「なんかっ、きちゃう…っ」
ぎゅっと目を瞑り腰が浮いてぶるぶると震えればすぐに身体が重くなってふかふかのベッドの上でぐったりと意識が飛びそうになる。かちゃかちゃとベルトを外す音がして、ぼんやりとした視界を露伴先生に向ければ下着を脱いで見たことのないソレの根元を持っていた。どくどくと達したばかりで身体中を駆け巡る血液が、ソレを見てさっと血の気を引く。指より大きいソレはきっと痛いだろう。頬が引きつりそうになるのを見て、露伴先生がちゅっと私の頬へキスをした。
「まぁ、随分慣らしたしそんなに痛くはないと思うけど痛かったら言えよ」
「…はい…」
器用にコンドームをソレに付けて、濡れそぼる私の秘部にソレを這わせた露伴先生がガチガチに固まる私を見て鼻で笑った。
「さっきまでの威勢はどうしたんだよ、まぁそんな顔してもやめないけどな」
「ぁ…」
意地悪なことを言ってくる割にはゆっくりとソレを押し込まれ、指よりも太いそれがギチギチと音を立てるように秘部へと入っていく。痛くはない、けど圧迫感はすごい。
「っ、すこしは力抜けないのか」
「っう、あ……む…」
苦しそうに片目をつぶる先生に向かって首を横に振れば痺れを切らしたように噛みつくようなキスと、侵入してきた舌が口内を荒らした。ぐっと押し込まれ、ぴったりとくっついた結合部がぱちゅっと音を立ててから唇が離れる。
「全部、入った…。動くけどここからは本当に止めないからな」
「…っん、先生、さっきからやめてくれないじゃん…っんあ」
「っ、どの口が言ってんだよ」
「あっあ、う、っぅん」
押し込まれていたソレをぐっと引かれその擦れに全身をくすぐられたような快感が走って唇を噛んだ。息が漏れ「んぅ…」と変な声が漏れれば、気を良くしたのか露伴先生の腰の動きがゆっくりと早まり、次第に奥にあたる刺激が圧迫感と切なさを生み始める。
「はぁっ…あっ、う…ぁあ、っろ、はんせんせ…っう」
「名前っ、…っ」
「あっ、奥っぁ、…っう…」
子宮が降りてきて奥を突かれる感覚がどんどんと痺れていく。視界が白くぼやけ始め呼吸が浅くなっていく。ナカを擦る感覚と、露伴先生の荒くなる呼吸音が耳に響いてドキドキと心臓が音を鳴らした。
「んっあ…っイっちゃ、…っく…せんせ…っ」
「はぁっ…あ、もうすこし頑張れ」
「あっ…う、…っイっく…!」
ビリっとした感覚が全身を突き抜け、弓なりに腰が浮くも露伴先生が腰をがっちりと掴み腰を動かしては膣の中で暴れる。その感覚に飛びそうになっていた意識が戻ってきてまた快感の海へと突き落とされた。
「あぁっ、あっ、もっやだっう、あ…っうう」
「っく、あ、出る…」
「あっ…ぅう…っ」
身体を揺すぶられ露伴先生が達し、倒れこむように覆いかぶさってきた。肩で息をする先生の背中に手を回し、目を瞑れば先生のペタペタとする汗ばんだ肌がひにゃりとして気持ち良い。
「…先生…、汗すごい」
「…動けばみんなこうなるだろ」
「…それもそっか」
横に寝転がり、はぁとため息混じりに息を吐いた先生が目元を腕で隠して脱力していた。こういう時はひっついていいものか、大人はやっぱり一度シたからと勘違いしてはダメなのだろうか。モヤモヤとしながらどうしようと悩んでいると、露伴先生が腕をすこしだけあげて「ん」と手招きをする。
「いいんですか?」
「…言わすなよ」
手招きされるまま露伴先生に引っ付けば、耳を赤くした先生がそっぽを向く。
「先生、なんでこっち向いてくれないの?」
「近すぎなんだよ名前が」
「前と同じ距離なのにどうして近すぎなんですか?」
きょとんとして首を傾げれば「うっ」とうろたえた後に小さい声で「こ…いびと、になったら、また違うだろ!」と言われた。恋人…、恋人かぁ。ニヤニヤとしてしまう口元を緩めて先生のベタつく肌にくっついた。
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