白い肌に伝う汗がそれはそれは艶やかで、思わず息を飲んだ。乱れた綺麗な金髪がわたしに垂れ下がり、その白い肌を僅かに上気させ、長い睫毛を見せ付けるように伏せながらわたしを静かに見下ろしている。それだけのことがこんなにも官能を掻き立てられるなんて。

「ジョルノ…、」

堪らず彼の名を溢すと、強請るような雌の声が部屋に響く。自分からこんな熱っぽい声色が出るなんて知りもしなかった。彼はそれにクス、と笑うと、細長い指の背でわたしの顎を優しく擽るのだ。

「可愛い人だなぁ。泣いているんですか?」

涙を掬われ、それが自分のものだと思っていなかったから言葉に詰まった。何故涙が流れているか解らない。ただ、ひたすらに彼に欲情している。

「ねぇ、ジョルノ、はやく…っ」
「もう少しゆっくり貴女を愛させてくださいよ」
「嫌よ、もう待てないの…」
「いいんですか、こんな子供に強請ってしまって? 名前さんだって子供に抱かれるのは御免だと言っていたじゃあないですか」

わたしがいくら拒絶しようとも聞き入れなかったくせに、こんなに乱れるまで愛撫を重ねておいて寸前で御預けなんて、性格の悪い少年だ。ぷっくりと血色の良い唇が厭らしい。この唇で何十分舐め啜られたのか考えるだけで腰が疼きそうになる。

「ジョルノ…、おねがい…」

震える声で強請ってしまう。彼は漸くベルトを外し、昂った欲をわたしに宛がった。美しい身体が芸術品のようで、その雄でさえ厭らしく感じないのに、何故か性感を刺激される。待ちわびた熱に腰が浮きそうになるのを必死に堪えたが、今更のことだった。はしたなくも言葉で強請ってしまっているのだから、今更何をしても繕えない。

「息しててくださいよ」

待ちわびた彼の雄が肉裂を割く。ゆっくり、焦れったいほどに。内壁を堪能するように、また、蜜と溶け合わせるように馴染ませると、彼は気持ち良さそうに眉を寄せた。わたしの中で感じていると思うと蜜がとろとろと絶えなく漏れる。奥まで彼の熱を感じ、それをこれまたゆっくり引き抜かれるのだ。時間を掛けなくていい、欲望のままに擦ればいいと思うのに、彼はわたしの前髪を掻き上げてその時間を堪能するように腰を遣う。

「っ…あ、ジョルノ…っ、もっと、もっとぉっ、」
「せっかちだなぁ、動いているじゃあないですか。まだ足りませんか?」
「ち、ちがうぅ…っ」
「違う? 全く…、そんなはしたない身体にした男は誰なんでしょうね。少し妬けますよ」

にや、と口端を持ち上げる彼は、わたしが彼以外と寝ないことを知ってわざと意地悪を言うのだ。とびきり優しいように見えて、性格が悪い。ジロッと睨み上げると彼は小さく笑い、わたしの腕を自分の首へ回させた。

「っ、ああぁあ…!」

途端に始まる腰遣い。欲を肉裂に擦り付け、快楽を貪るような動きに身悶え、彼の首を抱き寄せる。多少動きにくくなったかもしれないが、彼は気分がいいとばかりに動きを止めなかった。

「あ、あ、あぁっ、あ…っ!」
「ほら、息をしててくださいと言ったでしょう。キツすぎるんですよ、貴女の中」
「ああぅ…っ、あぁ、ジョルノぉ…っ」
「、泣き虫な人」

脳髄まで貫かれる快感にぼろぼろと涙が止まらない。真っ白に染まった蜜が気泡を含んで落ちていく。頭も真っ白だ。彼にキスを強請るように唇を寄せると、早急に舌が割り入れられて愛撫される。下品な水音を響かせた部屋で、わたしの嬌声を塞ぐように彼の唇が重ねられるのだ。

「んん! ん、んんぅ…っ!んん…!」
「っ、ん…」

熱の帯びた彼の吐息は堪らず快楽を増長させる。攣縮する膣に尚も欲を擦り付け、何度も、何度も彼を刻んでいった。腰が震え、内腿が震え、反り返る背中に彼は優しく手を添える。

「我慢しなくてもいいですよ、素直に僕を感じてください」
「あ、うぅ……っ、ああぁ……っ!!」

優しく甘く、囁いてくる彼の声が魅惑的なトーンでわたしの鼓膜を揺らした。同時に彼の欲を締め付け、喉を反らして絶頂を迎える。どくん、どくん。鼓動と同調する膣内の収縮に彼は切なそうに眉を顰めた。

「あぁ、本当に病み付きになりそうです」
「ジョル、ノ……っ」
「はい。ここに居ますよ」

わたしの手を取り、甲にキスを落とす仕草がなんと官能的なことだろうか。この年端も行かない少年に女を引き摺り出され、愉悦に浸ってしまっていいのだろうか。汗で濡らしたシーツに体重を預けながらぼうっと彼を見上げると、彼はわたしの頬を愛おしそうに撫でた。

「次は僕がお強請りしても?」


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難しい漢字練習です。
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