「俺、こんな趣味ないんだけどなぁ」

わたしを見下ろす清光はいつもより優しくない。自分のベルトでわたしの両手首を束ね、荒々しく腰を振っているのに、わたしばかり責める言い方をするのだ。

「気持ちいい?ねぇ主、気持ちいいんだよね?いつもよりすごい熱いよ」
「は、やぁ…っ、あ、あぁっ、」
「可愛い声出しちゃって…、こうやって、俺に酷くされたかったの?」

奥に押し付けるように腰を遣い、抵抗しようとすると手首を押さえられる。束ねられている分いつもより扱いやすいようで清光は機嫌が良い。手で押し返せないのならと腰を捩ると、清光は愉しそうに笑ってわたしの脚を肩に担いだ。

「っ、やぁああ…!」
「逃げちゃだめでしょ。ほら、主は俺にこうされたかったんだよね?何も考えられないくらい気持ちよくなりたかったんだよね?」
「ちが、っ、あ、ちがうのぉ…っ」
「違わないよ」

ぐっと最奥を潰され、背中が大きく反れる。苦しい、息ができない。過度な快感をどう逃がしていいのか解らず、ぼろぼろと涙を溢しても清光は止まってくれない。興奮を隠そうともせずに何度も何度も腰を打ち付けるのだ。

「いつもより気持ちいいんでしょ?ねえ、今俺のことしか考えられないよね」
「あぁ、あ、あぅん…っ!あ!ぁあ!」
「泣けば俺が止めると思ってるの?主がしてほしいことをしてるだけなのに、これじゃあまるで強姦してるみたいじゃん」

何度も何度も何度も何度も。わたしの弱いところだけを的確にじっくりと擦り上げ、内側から揺さぶられる。清光の男根が無遠慮にごりごりと当てられるものだから中がどんどん引き攣って狭くなっていく。狭くなると咥え込んでいる感触が強くなる。感じてしまえばもっと苦しくなるのに、解っていても気持ちよさに抗えない。

「だめぇ…っ、い、いっちゃう、からあ…っ」
「うんいいよ、見ててあげるね」

清光はわたしの髪を掻き上げて興奮した顔でじっと見下ろした。達するときに顔を見られるのは苦手なのに、今日はとことん追い込むらしい。

「あ、あぁああ、ああぁ…っ!」

くんっ、くんっ、と腰を突き出して痙攣をすると、清光は短く息を吐いてわたしの髪を撫でる。内腿が攣って爪先が伸び、快感で目の前が真っ白になった。やっと、やっと終わる。

「は、あ…っ」

身体から力を抜くと、清光はにっこりと笑って見せ、再びわたしの腰を掴んだ。まだびくびくと跳ねているので触られると少し辛い。

「清光、ごめ…」
「大丈夫だよ」

謝ろうとすると、掴んだ腰を引き寄せられて中の熱で奥まで貫かれた。ひっ、と短い悲鳴が漏れる。今、たった今達したばかりなのに、清光は腰を動かして行為を続行しているのだ。

「やあっ、や、きよ…っ、あ、ああぁあっ!」
「うん、うん、大丈夫だよ、今日は最後まで気持ちよくなろうね」
「だめぇっ、今、できないからあっ」
「できてるじゃない、大丈夫だよ。俺にもっと酷くされたいんだよね」

狂ったように喘ぐわたしを見て、清光はうっとりと目を細めた。たん、たん、腰の動きは止めないまま、舌を突き出すわたしに口付けを送る。

「俺が、もっと壊してあげるからね」

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短いですが、フォロワーさんに素敵なイラストを描いていただいたので。第二弾。
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