俺が初めて重傷になったときのことをたまに思い出す。別に油断をしていたわけじゃない、圧倒的な力の差でやられた傷だ。横腹に深く刺さる刃の感触、噴き出す血、呼吸が出来ない程の激痛によって止まらない汗。何より鮮明に覚えているのは、そんな俺を見ておろおろ狼狽えて泣きじゃくる主の顔だ。肺を傷付けなかったからマシだったけど本当に呼吸が浅くて死ぬかと思った。でも、こんな俺の為に主は一生懸命泣いて、取り乱して、俺を抱き寄せてくれてたんだよね。酸素が薄かったから視界が霞んでよく見えてなかったけど、あのときの主の顔は一生忘れられない。

「いつまで泣いてるわけ?」

笑い混じりに声を掛けると、手入れ部屋の外で嗚咽を響かせていた主が凄い勢いで顔を上げた。目が腫れてて、不細工だなぁ。

「清光…っ、ごめんね、わたしのせいでごめんなさい…っ」

主は完治した俺を抱き寄せ、弱々しい声で謝罪を繰り返した。ただ俺が弱かっただけなのに、主は何も悪くないのに、俺は何も言ってやれなかった。宥めるように髪を撫でても、俺の胸に顔を押し付けた主は泣き止む気配を見せない。心配してくれるってことは愛されてる、なんて、いつもなら楽観的に考えられるんだけど、今は違う。ちょっとした傷を負ったんじゃない、あと少しで死ぬところだった。俺のせいで主をこんなに傷付けた。大好きな主を、俺が泣かせたんだ。

「ねえ主、ちょっと」
「っ…なに…?」
「ほら、手、出して」

ぐずぐずな主がやっと顔を上げる。俺の服は主の涙でしっかり濡れているし、主の顔も更に酷いことになっていた。そんな主の手を取ると、俺より小さな小指に自分の小指をゆっくり絡めた。指切拳万。人間はこうして約束を誓うとどこかで聞いたことがあった。人間の真似事をして遊んでるわけじゃなくて、主へ真剣に誓いを立てたかった。もう二度と、俺は主を泣かせない。

「清光…?」

背を屈めて主の額に自分の額をくっ付けて、心の中で誓いを立てた。主にはいつでも笑っていてほしい。俺の大好きなひとが大好きな笑顔のまま過ごしてほしい。しっかりと心に刻む。絡めた小指を離そうとすると、主は不安そうに俺を見上げた。その困ったような表情が愛しくて、俺はついその唇に自分のそれを重ねてしまった。




(( プロポーズはまた今度 ))




あれから一年。
俺はそれなりに強くなったつもりだし、もうちょっとやそっとじゃ傷を負わない。第一部隊隊長を任されて専ら他刀剣の面倒を見ている。主はと言うと、俺以上に真面目に日々の仕事に取り組み、無茶な編成は組まずにあくまで安全帰還第一にしていた。こつこつ貯めた資金で俺らに御守りを与え、手入れ部屋も増築して万全体制。これで主が泣くことなんて二度とないのかと思ってたんだけど、実際はそうでもないんだよね。

「やぁあ…っ、あ、ぁあ、きよ、ぁ、う…っ」
「ここ弱いよね、主。もう泣いちゃうの?」
「だめっ、あ、そこだめぇ…っ、あぁあ、っ」

だってこんなことになるなんて思ってなかったじゃん?
実はあのときの口付けがきっかけで俺らはめでたく恋仲になったんだよね。ついうっかりな行動でこんな未来が待ってるなんて知らずに一生泣かせないなんて軽々誓っちゃったのにどうしようもない。俺の下で善がって泣き顔を見せる主、たまらなく可愛い。指を動かすと必死に腰を逃がして、だめ、だめ、ばっかり。本当はだめじゃないくせに、悦すぎて腰が溶けそうなのに、いつも俺を嫌がって泣き顔を見せる。それに興奮している俺。何が二度と泣かせないだよ。

「ここ、俺に触ってほしくて出てきちゃったよ。解してあげよっか」
「やあっ、あ、そこだめぇっ、」
「主さっきからだめばっかり。ほんとにやめてほしいの?」

中で隆起してきたしこりをこりこり指で押し上げると、腰を反らして感じる主。ここ本当に弱いんだよね。俺ので擦ってるときはもっと奥を可愛がってあげるんだけど、主はここも大好きだから、指で慣らすときはずうっとここだけ。指がどんどん濡れて厭らしい音が大きくなっていく。とろとろ糸を引いた主の蜜が布団を濡らして、男を誘うように膣を収縮させていた。もっと、もっと泣かせたくなる。

「やめ、ないで、ぇ…っ」

恥ずかしそうにシーツを握って上目に視線を寄越す主は、すっかり俺に快楽を覚えさせられて熱を待ちわびていた。腰をくねらせ、布団を濡らし、俺の指をしゃぶる。もうとっくに快感に溺れているのに羞恥が邪魔して顔を赤くさせ、弱々しい声で強請る主に、応えないわけにはいかないよね。

「もう俺の、欲しい?」

チャックを下ろすと、主は恥ずかしいのかふるふると首を振る。手の甲で顔を隠すけど、耳まで赤いから分かりやすい。

「やぁ…っ、いわせ、ないで」
「ごめん、意地悪しすぎた。主の困った顔がすごい可愛いんだよ。もっと虐めたくなる…」

髪を撫でて宥めてから、主の太股を掴んで更に開かせる。そんなにじっと見られたら俺だって気恥ずかしいのに、主は自分の中に埋まっていく熱を目で追って、切なげに眉を寄せた。

「あ、あ…っ、あ」
「あれだけ慣らしたんだから、痛くはないよね?」

すんなり俺を飲み込んで背を反らす主は本当に厭らしくて可愛い。びくびくと内腿を震わせているから、多分、もう気をやっちゃったかな。

「主、気持ちいいね」
「はぁ、あ…っ、う、」
「指だけで全然物足りなかった?それとも早く奥に欲しかった?」
「ど、どっちもぉ…っ」
「…そう」

天然で煽り上手。まだ痙攣を繰り返す膣内にゆっくり熱を擦り付けると、主の口からは悲鳴のような嬌声が止まらない。

「やぁああっ、あ、いまイッたのにぃ…っ、だめ、うごか、」
「挿れても動いちゃだめなんて、拷問でしょ。それに主さっきからだめしか言ってない。本当は欲しいくせに」
「だめぇっ、いまうごいちゃ、あ、あぁんっ!」

ゆるゆる遣っていた腰を少しずつ大きく動かす。たん、たん、と動きを加えると主はシーツを乱して身を捩った。まだ始めたばっかりなんだけどなあ。さっき散々虐めたところが竿に当たるけど、ここを狙うよりももっと奥、赤子を孕む入口まで貫くと、主はもっと善がり狂っちゃうことを俺は知っている。腰を掴んで引き寄せると、奥まで一気に飲み込み、主は喉を反らした。可愛い。また泣いている。

「きよ、ぁ、あう、きよみつ、あ、っ」
「その顔、綺麗だね」
「やぁ…っ、みちゃ、だ、め」
「だめ、見せて」

奥を叩きながら主の手を絡め取ると、主はいやいやと首を振って恥ずかしがった。もう体を重ねているのに何が恥ずかしいんだろうか。

「ちゃんと見せてよ。俺だけしか見てないんだから」
「だ、めぇ…っ、あ、へんなかお、してるからあ…っ」
「俺に感じてくれてる顔でしょ?すごい可愛いよ」

ちゅ、と額に口付けると主は幾分大人しくなって俺を見上げた。眉を歪め、涙を溢し、薄く唇を開けて蕩けた表情。可愛いに決まってるじゃん。

「主、俺のこと呼んで」

ぐっと腰を押し付けると主は俺にしがみつくように腕を回した。抱っこをせがむ幼子のように一生懸命俺を求める。ますます愛おしさで胸が熱くなって、主の中も気持ちいいけど、精神的にも満たされすぎてそろそろ限界が近い。主の熱い吐息が俺の耳朶を撫でた。

「あ…っう、きよみつ…っ」
「、ん…」
「清光…っ、あ、ぁあ、きよ、あん…っ」
「はあ、可愛い…っ」

俺のが出入りする度に中からとろとろの蜜が溢れてくる。主もちゃんと気持ちよくなっている、俺の名前を呼びながら、俺に抱かれながら、俺で感じてくれている、それが言葉にできないくらい幸せだ。余裕もなくなってきてがつがつ奥を貪ると、主は俺の襟足を握りながら快感で腰を逃がす。可愛い反応で、やっぱり虐めたくなる。

「あっ、あぁあ、う、はぁんっ!あっ!」
「主、名前呼んでくれないの?もう俺の名前忘れちゃった?」
「あぁっ、あ、きよっ、きよみ、んはぁっ!あぁあ…っ!あ!」
「ほら、ちゃんと呼んで」

耳に唇をくっ付けて囁くと、主はびくびく大袈裟に跳ねて中をぎゅうっと締め付けた。蠢いている内壁が俺の精子を搾り取ろうとしている。先に達してしまったんだなあ。

「はぁ…っ、清光…っ」

主は気持ち良さそうにぼろぼろと泣いて俺を見上げた。まだ中は痙攣している。本当は止まってあげたいけど、この可愛い顔見たら止まらないでしょ。俺のを咥えてきゅうきゅうのそこへ熱を擦り付け、主に何度も口付けた。俺も、出そう。

「主、だいすきだよ…っ」
「あぁ、あ、清光…っ」

腰を押し付けて眉を寄せる。中に欲望を吐き出すと、気持ちよさで脳が溶けてしまいそうだった。主をたくさん愛して、それに応えてもらう。これがどんなに幸せで気持ちいいことなのか、主にどう伝えたらいいんだろう。

「主…、主…っ、」

愛しさで胸がいっぱいで、暫く動けずに主の頭を撫でていた。たくさん泣かされて疲れたであろう主は、俺に引っ付いて嬉しそうに目を閉じる。汗ばんだ体で抱き締め合うと肌がしっとり重なって、これがまた好きだった。可愛くて、幸せで、主の頭を優しく撫でるしかできなくなる。主も俺と同じ気持ちでいてくれているといいなあ。
数分撫で続けていると、胸の中から小さな寝息が聞こえてきた。主は終わった後にすぐ眠ってしまうことが多い。快感で限界を越えたからなのか、俺と違って体力がないからなのか、どちらにせよ可愛い。すやすやと胸を上下させながら寝顔を見せる主の頬に張り付いている髪を掻き上げてやる。

「ほんと、可愛いんだから」

泣き顔も可愛いんだよなあ。本当は泣かせたくないし、今でも心の底からそう思っているのに、床にいるときだけは泣かせたくなる。男の浪漫というか、何というか、俺で感じて乱れている姿がたまらない。優しくしてやれない自分に反省しながらも欲望に勝てなくて、小さく溜め息を吐いた。主の小指にそっと触れる。

「ちっちゃい指…」

愛おしくて心臓がぎゅっと締め付けられる。何度だってドキドキさせられる。主はずるいよな。俺のより小さくて可愛い小指の爪を指で撫でていると、急に主が「ふふ、」と笑みを溢した。

「あ、あるじ!?」
「擽ったいよ。清光ってわたしが眠った後、たまにそうして指を触るよね」
「えっ」

起きていた…し、バレていた。毎度主をたっぷり泣かせた後は指に触れながら反省会を開いている。こんな格好悪い反省会、主にバレたら生きてはいけない。

「なに主起きてたの」
「声が上擦ってるよ、清光くん。まずいことでも考えてたのかな?」
「何言ってんの」

こういうときの主は俺を追い詰めるのが上手い。先程散々泣かされた仕返しだとばかりに口許をにやにや緩ませながら俺を困らせる。居心地が悪い。

「ねえ清光、覚えてる?まだここにいろんな刀剣が来る前のこと。わたしいつも清光を頼って編成考えてたよね」
「今もそうでしょ。毎日出陣してるじゃない」
「それはそうなんだけど、今よりもっとずっと出陣してもらってた頃だよ」

主が何を言おうとしてるか分かって、ますます居心地が悪くなった。あの頃のことを掘り返されると俺が恥ずかしい。今ではすっかり古株でいろんな刀剣に頼られているのに、一年前はあんなに未熟で主を泣かせていたんだから。

「一度清光がすごい傷で帰還したでしょ。わたしどうしたらいいか分からなくて揺さぶったりして、薬研に叱られたっけ。すぐに手入れ部屋に運ばれた清光に何も言ってあげられなかったよね」
「主、ずっと俺の名前呼んで泣いてたよね。手入れ中も聞こえてたよ」
「そうだったね、ふふ、懐かしい」

壊れてしまったかのように俺の名前だけを繰り返し呟いて泣きじゃくる主は、手入れの手伝いすら出来ない程気が動転していたから外で待っててもらうことにしたんだよね。薬研と一緒に愛染と乱が手当てをしてくれていて、俺は傷が癒えるまで主の泣き声を聞くことしかできなくて酷く傷付いていた。でも、その何倍も、俺は主を傷付けたはず。

「清光、訊いてもいい?」

主は照れ臭そうにはにかみ、俺を見つめた。これから何を訊かれるのか解るから俺も照れる。視線を合わせているのも気恥ずかしくて、主の視線から逃れるようにふいっと顔を反らした。

「…だめ」
「教えてくれないの?」
「…」

唇を尖らせた俺の胸に、主が顔を埋める。温かくて、いい匂いの主。俺よりずっとしっかりしていて強いんだけど、体は女の子なんだよなあ。堪らず抱き寄せると主は嬉しそうに笑って俺の背中に腕を回した。

「指切りの意味を、聞きたいんでしょ?」
「うん。ずっと気になってたんだもん」
「あんまり言いたくない」

絶対顔が赤くなっているから見られないように主を強く抱き締めた。からかわれるに決まってる。主を二度と泣かせないなんて、毎晩泣かせてる俺が今更言えないし、別にそんな意味じゃなかったんだけど、それにしてもクサい誓いだ。うちの本丸一色男の燭台切だってそんなこと言うか分からない。

「清光」

それでも主は諦めなかった。甘えたような声色で言葉を促す。俺これに弱いんだよなあ。俺だけに聞かせるこの声。これで強請るのって、こうすれば俺が言うって分かっててやっているんだと思う。

「主、あのときすっごい泣いたでしょ」
「うん。これ以上ないくらいにね」
「俺それがすごい嫌でさ。だから、その…」
「うん」

やっぱり恥ずかしい。馬鹿にされそうで心臓がばくばく言ってきた。乾いた唇を舐めてもまたすぐ乾く。喉も張り付きそうだ。

「だからさ、主がこの先、ずっと俺の隣で笑ってられるようにしようって思ったの!」

早口に言い切ると主はもぞもぞと動いて俺の腕から逃れ、きょとんとした顔で俺を見上げた。俺は俺で恥ずかしくて本当の理由を誤魔化したんだけど、言葉にしてみたら余計クサいこと言ってない? 消えたくなるほど顔が熱い。

「清光、それ、プロポーズ?」
「は、あ?」
「だから誓いのキスを、したの?」

主の目はキラキラ輝いていた。引かれるどころか、プロポーズ。別に求婚していたわけではないし、あの口付けだって咄嗟に間違えてしちゃったっていうか、うっかり触っちゃったっていうか、とにかく違うんだけど…。

「それ、同意を得てないのに誓えることじゃないと思うけど?」
「あ、そ、そっか」
「それとも何?あのときから主は、俺と添い遂げる予定だったわけ?」

からかい対象が俺に向く前に先手打って虐めてやろうと、にやにやしながら主に聞くと、主は分かりやすくみるみる顔を赤くしていった。そんなわけないでしょ、なんて反論もしてこない。予想外の反応に俺も釣られる。

「えっ、あ、主、何とか言いなよ」
「…だったよ」
「えっ?」
「清光と、一緒になりたかったもん…。清光は違うの…?」

真っ赤な顔をして俺を見つめるもんだから、どう反応していいか分からなくて、気付いたら主の唇に吸い付いていた。これじゃああのときと一緒だ。柔らかな唇が俺を求め、俺も応えるように唇を食む。可愛い唇、愛しい主。本当に俺が、独占してもいいんだ。

「主…、俺幸せだよ」

唇を離して呟くと、主はにこにこ笑って頷いてくれた。あぁ、可愛い。やっぱり主はこういう表情が一番似合う。二度と泣かせないなんて本当にクサいんだけど、俺は主のこういう表情を守っていきたい。主の涙を見たくない。勿論、床以外での話だけど。

「清光、大好きだよ」
「俺も大好き。主のことが本当に大好きなんだよ」

頭を撫でると嬉しそうに擦り寄ってきて、可愛くて、幸せに溺れる。この顔を一生見ていられるんだ。

「誓いのキス、する?」
「主は欲しがりだよね」
「だ、だって」

可愛い主に口付けを贈りたい気持ちはあったけど、一生に一度の大事な人へのプロポーズ、こんな促されてするんじゃなくて自分からかっこよくしたいなあ、なんて。

「ねえ、日を改めてもいい?」
「え?」
「大好きな主に、俺からきちんと言葉を贈りたいんだよ」

微笑んで見せると主は、もう、と漏らして顔を再び俺の胸に埋める。甘えたがりで恥ずかしがり屋な主も可愛い。受け入れて抱き締めると、主は悔しそうに俺の胸を軽く叩く。

「清光っていつからこんなにかっこよくなったの…」
「かっこいい?俺が?」
「うん…最初は可愛いだけかと思ってたのに…」

俺だって最初は可愛がられたかっただけだったのに、こんな関係になるなんて。主を女の子として意識し出してから主の前ではかっこよくありたかったのかもしれない。俺を男にしてくれているのは、主だ。

「そうね。ますます好きになっちゃう?」
「なっちゃうー…」

悔しそうな主。残念だけど、俺の方がずっとずっと好きになっちゃっているから悔しがらなくてもいいんだよ。それを伝えたくて主の頬を両手で包み、額同士を重ねると、主は嬉しそうに口許を緩ませた。

「これ好き。清光の大好きが伝わってくるの」
「俺も大好きを伝えたくてやってるの」
「ふふ、じゃあわたしの大好きも伝えちゃお」
「たくさん伝えて」

たくさんの大好きと、新たな誓いを添えて主の額に願いを送る。一生を懸けて主を幸せにするから、ずっと隣にいてくれますように。これを言葉で贈るのは近い未来。そのとき主は、きっと笑顔で頷いてくれるだろう。簡単に想像できてしまう幸せに、俺もうっかり口許を緩ませてしまった。


END
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前回企画と打って変わって今回は真面目なお題をいただきました。難しくてとても悩みましたが、スケベもさせたかったのでこんな約束です。名前様、お付き合いありがとうございました。
20170422
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