奥までモノを突き刺し、先端で子宮口をこじ開ける。その瞬間にびゅるるると子宮を叩くように欲を吐き出され、彼女はうっとりしながら達した。

「あっ…あ、すくぅ…っ」

敵わない。ただそう感じた。彼を上手く攻められる日なんかくるはずがない。彼女は射精が終わるまで彼を抱きしめていた。





「で、」

行為が終わると、彼女は彼の腕の中で問い詰められていた。

「何で今日はそんなに積極的だったんだぁ?」
「え…だ、だって、スクってボスに暴力受けて喜んでるでしょ?」
「喜んでねぇけどよぉ……何の関係があるんだぁ?」
「スク、Mなのかと思って…私じゃ物足りないのかと…」
「っはぁ゙!?」

彼は腕の中で顔を俯かせている彼女の頬を手で持ち上げ、軽く頭突きをした。彼女の目には不安の色が交ざっている。

「何で俺がM扱いされてるのか分からねぇし、お前がSになろうとする理由もねぇ!バカかぁ!」
「だってぇええ…っスクが誰かにとられたらやだもんんんんんっ」
「誰かって誰にだぁ!?ドSな女王にでもとられると思ってんのかぁ!?」

彼は涙声になってきた彼女を落ち着かせるように優しく彼女を抱きしめた。少しズレてはいるが愛があっての悩みだ。嬉しくないわけがない。

「安心しろぉ…俺はお前以外見えてねぇ」
「じゃあ、ボスみたいなドSな女性が現れても、靡かない?」
「お前俺をどんな男だと思ってんだぁ…」

腕の中で縮こまる彼女に呆れ、彼女の髪を掻き上げる。耳にかかる髪を退かすと、彼は耳元でぼそりと言葉を漏らした。

「俺は誰かに虐められるより、お前を虐める方が愉しいぜぇ…?」

それは、いつも彼女を虐めたりしない紳士的な彼から思いもよらぬ発言。彼女はボンッと顔を赤くして、ますます彼の胸へ顔を埋めた。まるで彼の顔など見られないとでも言うかのように。

「じゃあ、あの、」
「なんだぁ?」


「これからも、いっぱい虐めてください…っ」


END
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主をMにしたかっただけのお話。スクは一般的にドMドMと言われていますがSへの可能性も秘めた男だと思うんです。で、どうにか開かせてあげようと思っていたら字数がおさまらなくなってしまいました。何万文字書く気だって感じですね、ごめんなさい。たまにはSなスクにもときめいてもらえたら嬉しいです。名前様、お付き合いありがとうございました。
20120902
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