あれから名前ちゃんはすくすく育ち、つい先日13歳のお誕生日を迎えたところでした。だんだんお年頃になってきた名前ちゃんはそわそわと窓の外に何度も視線を飛ばします。夜8時半、いつもならそろそろお風呂の時間なのですが…。

「う゛ぉぉい、いるかぁ?」

こんこんと部屋のドアをノックされ、名前ちゃんはびくっと肩を上げます。今日はまだルッスーリアが任務から帰ってこないのです。名前ちゃんは泣きそうになりながら部屋をうろうろしました。しかし部屋の外で待つスクアーロはそんなに気が長い方ではないので返事がないのを不思議に思い、ガチャッと勝手にドアを開けてしまいます。

「いねえのかぁ?」
「!」
「なんだぁ、いるじゃねえかぁ」

スクアーロはずんずん部屋の中へ入ります。

「や、な、なに」
「?何警戒してやがる」
「し、してない!」
「風呂の時間だから来いよぉ」
「今日は、入らないの!」

はぁ?とスクアーロは眉をしかめます。名前ちゃんはスクアーロから逃れるように背を向けようとしますが、スクアーロはそれを許さず名前ちゃんの手首を掴みます。スクアーロは普段いくら名前ちゃんに優しくても暗殺部隊の幹部なのです。腕力もあれば眼力もあります。いうことをきかない名前ちゃんをジロッと睨むと体格差がかなりある名前ちゃんの動きを完全に封じてしまいました。

「何言ってやがんだぁ、ルッスーリアに頼まれてんだから仕方ねえだろぉ」

ひょいっといとも簡単に名前ちゃんを肩に担ぐと、スクアーロは暴れる名前ちゃんを気にも止めずに部屋から連れ去ってしまったのでした。



***



「あっち、いってよぉ…」
「お前がひとりで入れねえって言うからついてきてやってんだろうがぁ!」
「がんばるからいいっ」
「チッ…勝手にしろぉ」

脱衣場でまごつく名前ちゃんにスクアーロは大きく舌打ちしました。大体何で俺が怒られてんだぁ?と頭を掻きながら部屋を出ていこうとします。名前ちゃんは慌てました。出ていけと言ったのは自分なのですが、ひとりのお風呂はこわいのです。今日はいつも一緒に入ってくれるルッスーリアはいませんから恥ずかしいのを我慢してスクアーロと入るか、怖いのを我慢してひとりで入るしかないのです。名前ちゃんは出ていく寸前のスクアーロの背中に慌てて抱きつきます。

「ま、まって!」
「う゛ぉ…なんだよぉ」

名前ちゃんはまだ幼い女の子、恐怖は羞恥を上回ってしまったのです。スクアーロと入る決意をしたのか、腕に力を込めながら背中に顔を埋めました。

「やっぱり、一緒に…」
「怖えんじゃねえかぁ、ったく強がんなよなぁ」

スクアーロは名前ちゃんの腕を自分から引き剥がすとさっさと服を脱いでいきます。急すぎる展開にびっくりしてしまって名前ちゃんはその場に固まりました。脱ぎたくないのにスクアーロはさっさと脱ぎ終わってしまうのです。

「?どうしたんだよぉ」
「は、はずか、し…」
「恥ずかしいだとぉ?ガキのくせに何言ってやがんだぁ」

脱がせるぞぉ、と言って名前ちゃんのワンピースに手を掛けるスクアーロにぎょっとしました。

「や、なに、やめて!」
「何わけわかんねえこと言ってやがる」
「自分で脱ぐから!先いってよ!」

涙目でキャンキャン騒ぐとスクアーロは呆れたように頷いてさっさと浴室へ行ってしまいました。足音のうるさい男です。

「ふぇ…どぉしよ、るっす…」

名前ちゃんは自分の肩を抱きましたがルッスーリアが帰ってくることはありませんでした。



***



ドアの開く音がして振り向いたスクアーロはもう体を綺麗に洗い終わっていました。名前ちゃんが入ってきただろうと思っていたのですが、スクアーロが見たのは白くてぐるぐるしたものでした。な、なんだこれぇ、と手を伸ばすとそれがぴょんこぴょんこ跳ねて逃げるのです。

「う゛ぉぉい、ふざけてんのかぁ!」

スクアーロは短気なのでそれを素早く捕まえます。ふかふかのバスタオルに包まれた名前ちゃんでした。それをぐるぐる回して剥がしていきます。

「や!やめて!」
「風呂に入る気ねえのかぁ?」

バスタオルを勢い良く剥がし、名前ちゃんの脇腹を引っ掴んで体を持ち上げると、スクアーロは何とも気まずい光景に思わず目を逸らしてしまいました。

「は、はなして…っ!さいてい!えっち!」
「う゛、ぉ……わるかった…」

スクアーロは大人しく手を離してしまいます。何なんだよぉ、と口に出してしまいそうなのをぐっと堪え、もう一度ちらりと名前ちゃんを盗み見ました。名前ちゃんは13歳相応の少しだけ発達し始めた体になっていたのです。僅かな胸の膨らみ、腰から下のうっすらとした脂肪、そしてお股に薄く毛が生え始めていました。スクアーロは動揺を隠せません。ついこの前までは自分の足ほどしか身長がなかった幼子が、もうここまで成長してしまっていたなんて。少しだけ悩みましたが、まだ名前ちゃんは1人でお風呂に入るのも怖がる子供。スクアーロはいつも通り子供扱いをすることに決めました。自分の前に座るように促し、シャワーを片手に持ちます。

「ほらこっち来いよぉ、頭洗ってやる」
「う、うん…」

名前ちゃんは若干の気まずさを隠しきれない様子で大人しくスクアーロの前に座りました。

スクアーロは意外にも丁寧な手付きで髪を洗ってくれました。自分の髪も長いので慣れているのかとても気持ちいいのです。指の間に髪が絡まり、するすると抜けていく感覚にスクアーロはにんまりし、サラサラに仕上がった髪を満足そうに眺めました。

「よぉし、出来たぞぉ!」
「む、わ……」
「ん?寝てたのかぁ?」

あまりの気持ちよさにうとうとしていた名前ちゃんは目を擦りますが、瞼がどうしても重いようです。しょうがねえなぁ、とスクアーロはスポンジにボディーソープを垂らします。

「ほらぁ、体も洗ってやるから、顔は自分で洗えよぉ」
「え、体は自分でやるっ」
「眠てぇんだろぉ?」

ハッと顔を上げる名前ちゃんに気づかないスクアーロはごしごし背中を擦ります。髪の毛を洗っているときとは打って変わって何とも力強い洗い方ですが、名前ちゃんはそんなことも気にならないくらい動転していました。スクアーロは名前ちゃんの腕を持ち上げ、二の腕、手、そして脇腹へとスポンジを滑らせます。

「す、すく…っ」
「ほらぁ、こっち向けぇ」

スクアーロは名前ちゃんの肩をぐいっと引き寄せて自分の方を向かせると、何の躊躇いもなく首から下へとスポンジを滑らせていきました。遠慮がちに膨らむ胸も撫でられますが、スクアーロは構った様子も見せずにするする下へと撫でてしまうのです。

「っ、ぅ…」

名前ちゃんの声なんか聞こえないようで、足もごしごし擦りますが、名前ちゃんは気まずそうです。スク、どこまで洗う気なんだろう、恥ずかしい…。ルッスーリアに見られるのには抵抗がないくせに、スクアーロに見られるのはだめみたいですね。スクアーロはそんな乙女心も分からずに名前ちゃんの足を開かせました。

「っや、あ」

さすがにカァッと赤面をした名前ちゃん、スクアーロの胸板を押しますが、それは大した抵抗にはなりません。スクアーロは、ん?と手を止めます。

「どうしたぁ?」
「や、め…はずかしい、から…」
「恥ずかしいだとぉ?ガキが何言ってやがんだよぉ」
「だめ、だめ…っ見ない、で…」

だめ、と言われれば見たくなるのが人間というものです。スクアーロは名前ちゃんのうっすら生えた陰毛を眺めました。まだ産毛程度の可愛いものですが、それが恥ずかしくて仕方ないようです。

「これが嫌なのかぁ」

スクアーロはそれを指でなぞります。驚いてぴくんっと腰を跳ねさせた名前ちゃんは先程よりも強くスクアーロの胸板を押しました。

「やだ、っ、見ちゃだめ、へ、へんなの…っ」
「変?何が変なんだよぉ?」
「こんなの、や、きもちわるい…っ」

名前ちゃんは耳まで真っ赤です。スクアーロはどうしたものか分からずに自分の頭をがしがし掻きます。

「変じゃねえよぉ、大体それは大人になってる証拠なんだがなぁ…」
「え…?そうなの?」
「あぁ、それでも嫌なら剃ってやるよぉ」
「そ、そる?」
「これをなくすんだよぉ」
「そんなこと、できるの!?」

名前ちゃんはパァッと表情を明るくさせました。ずっとこの変な毛に悩まされていたのです。突然の体の変化を受け入れられず何度も泣きましたが、それをなくせるなんて名前ちゃんは思ってもみませんでした。

「やって!これやだ!」
「おぉ、じゃあ少し待ってろぉ」

スクアーロはそう言うと浴室を出て行ってしまいましたが、30秒もせずに戻ってきました。手に握られているのは剃刀です。

「いいかぁ、危ねえから動くなよぉ」
「わかった!」

なんて素直なのでしょう。いつもこのくらい素直ならいいのによぉ、とスクアーロは手でボディーソープを塗り広げながら思いました。

「じゃあいくぞぉ」
「うん!」
「絶対動くんじゃねえぞぉ」
「はやくして!」
「う゛ぉぉ…」

急かされて剃刀を当てると剃れてるのか剃れていないのか分からない手応えです。細くて柔らかい産毛程度なので当然なのですが、あまりにもするする滑ってしまうのでスクアーロは不安になりました。これ、本当に剃れてんのかぁ? シャワーを当てて泡を落としてみると、見事につるつるなお股になっています。

「わああ!すごい!スクすごい!」
「お、おぉ…よかったなぁ」

スクアーロは気まずくて視線をちろちろ泳がせました。名前ちゃんのつるつるなお股に皮を被ったクリトリスが見えてしまったからです。こんなところも成長してんだなぁ、とスクアーロ。そんなことを知らない名前ちゃんは大喜びしています。

「ねえスク、ここつるつる!」
「おぉ、そうだなぁ」
「さわってみて!ほら!」

はしゃぐ名前ちゃんはスクアーロの手を持って触らせようとしますが、なかなか痴女のようでスクアーロは喉を鳴らしました。勿論深い意味がないことは分かっています。

「そう…だなぁ…」

スクアーロはもやもやとしたこの感情をどうすればいいのか分からず、名前ちゃんのお股を擦りました。本当につるつるなのです。

「触り心地いいなぁ」
「でしょ、…っん、」

スクアーロの目は既に欲情をしているそれでした。すりすりと厭らしい手付きで手を往復させ、名前ちゃんもそれにぴくんと腰を跳ねさせます。すり、すり、ゆっくりと手のひらで刺激していくと名前ちゃんの腰もゆらゆら震えてきました。

「ふ…、す、すく…」

名前ちゃんは下半身に熱が集まることがどうしようもなく怖くて未知の感覚に眉を下げてしまいます。そんな顔を見てさらに煽られるスクアーロは親指でぐりっとクリトリスを潰すのです。

「っひぃ、」

びくんっ。大袈裟に跳ねた腰を見てスクアーロはもう我慢の限界でした。自分より何歳も下である名前ちゃんに欲情するなんてとんでもない大人ですが、スクアーロは名前ちゃんの二の腕を掴んで引き起こし、浴槽の縁へ座らせます。

「えっ、ぁ、すく…っ」
「…」

スクアーロは息を荒くしていますが言葉を発しません。殺戮をしているときの目とはまた違ってギラギラ熱が籠っていて名前ちゃんは息を飲みました。何が何だか分からないまま脚を開かされ、その間にスクアーロの頭が入ります。

「えっ、え、?あっ」

スクアーロは名前ちゃんのクリトリスが丸見えになるくらい両手でくぱっと開くと、舌を覗かせます。わけが分からず名前ちゃんはスクアーロの頭を押しました。

「や、なに、なにっ、やだ!」
「るせぇ…」
「んあっ、あ…っ!?」

スクアーロの舌がクリトリスをなぞります。熱くてぬるついたそれに皮の上から擦られ、唾液を垂らされます。名前ちゃんは腰を引きたかったのですが不安定なところに座っているので叶わず、代わりに浴室に嬌声を響かせるのです。ぬる、ぬる、何度も繰り返し擦られて名前ちゃんは気持ちよさに喉を反らしました。こんな感覚は初めてです。

「あっ、や、やぁっ、すくっ」
「…」
「んやあぁ…っあっ、なに、これ、ぇ」

スクアーロは言葉を返しません。唇で皮に吸い付き、舌で転がしますが、今まで抱いてきた女性と違って僅かな刺激で皮が剥けてクリトリスが露出することがなく、それがもどかしくもありたまらなく興奮します。本当に男を知らないのです。

「やっあ、あ、すく、すくぅ…っ」
「は…っ、いれてぇ…」
「なに、や、だめ、やだぁっ」

スクアーロは完全に欲情しきっていて名前ちゃんの拒絶の声なんか届いていないようでした。スクアーロは中指を名前ちゃんの入り口へくっつけると、蜜を指に擦り付けるように動かします。その間にも舌を尖らせてクリトリスを刺激するので名前ちゃんはあんあんと声が漏れっぱなしでした。

「なぁ、おい、名前」
「あ、っあ、や、だめぇ…」
「チッ…クソ、可愛い…」

あまりの可愛さに思わず舌打ちしながらスクアーロは顔を上げました。名前ちゃんは必死にスクアーロにしがみつきながらぐすぐす泣いていたのです。びくんびくん腰を震えさせながら未知の感覚に涙を溢すなんて、本当に可愛らしいですね。スクアーロもその表情にくらぁと来てしまい、唇に短くキスをしました。

「ん、す、すく…?」
「あ゛〜…クソ…」

スクアーロは中指を入り口へくっつけ、狭く閉じられた中へと指を入れようとしました。

「あっ…!?」

が、

「い、いたい!いやぁっ!」
「…、え゛、」

いたいいたい!と名前ちゃんはスクアーロの髪の毛を毟ります。目はきつく閉じられ、顔を青くしながら痛がる名前ちゃん。スクアーロはびっくりして手を離しましたが、先程まで感じてたとは思えない苦しそうな顔をしている名前ちゃんを見て徐々に覚めていくのが分かりました。子供にとんでもないことをしてしまったのです。

「う゛ぉ、お、名前、」
「いたいよすく…、う、うぇえん」
「泣くなぁ!も、もうしねえからぁ…っ!」
「ふぇ…っ、こわかったあ、ばかすく、っ、えぇえん…っ」
「わ、わるかったよぉ!」

スクアーロは乱暴に頭を撫でますが名前ちゃんは泣き止みません。自分だって勃ってしまってじんじんしているのに子供を気遣って我慢しなければならない地獄のような状況に泣きたいところですが、こうも泣かれるとどうしていいのか分かりません。子供の涙に弱いのです。

「なぁ、おい、悪かったよぉ、謝ってるじゃねえかぁ」
「ふ、ぇ…っうっ、うぅ…っ」
「もうしねぇよぉ…なぁ…」

スクアーロは名前ちゃんの涙を大きな手で拭ってやります。後から後から出てくる涙に戸惑うことしかできません。なかなか止まらない涙がどうしようもなく、スクアーロは名前ちゃんにキスをしました。

「っ、ん、ん…」
「は…、」
「ふ、う…っ、ん」

べちゃべちゃと舐めるようなキスに単純にもトロンとしてしまう名前ちゃん。涙はすっかり止まり、スクアーロの首へ腕を回しています。

「は…っ、す、すく…」
「う゛ぉ…」
「きもち、よかった」
「!」

じゃあ、ね、出よ、なんて笑う名前ちゃんにスクアーロはカァッと赤面します。痛いくらいに勃起していて熱を誤魔化しきれません。スクアーロは浴室のドアを開けると、バスタオルを取って名前ちゃんに被せました。

「俺は体を流していくから先に出てろぉ」
「わかった!スク、出たらドライヤーしてくれる?」
「お、おぉ…仕方ねえなぁ…」
「やったー!待ってる!」

名前ちゃんは嬉しそうに出ていって、ドアが閉まるとスクアーロは自分のモノを握りながら先程の名前ちゃんを思い出しました。

「あいつ、何て顔してんだよぉ…っ」

ごしごしとモノを擦りながらそんなことを呟かれているとは知らず、名前ちゃんはタオルで体を拭きながら健気にスクアーロを待っていました。
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