ミスタ

朝を告げる柔らかな日差しがカーテンの隙間から溢れる。重たい瞼はまだわたしを布団へ引き止め、体温で温まったそれに一層身を包んだ。ふと、彼に後ろから抱き寄せられて布越しに宛てられる。わたしの瞼は一瞬にして開かれた。
「朝から勘弁して」
お尻に押し付けられる男根は固く勃ち上がっている。彼にはこの眩しいくらいに爽やかな日差しが見えていないのだろうか。
「朝からこうなるんだよ、男は」
にやりと笑うような息が耳許で漏れた。彼の腕から逃れようと身体を捩ると、それを逃がさないとばかりに大きな掌で皮膚の薄い内腿を掴まれる。
「冷てェな、いいだろ?」
そこを指の腹でするりするりと優しく撫でられると、みるみるうちに熱が帯びる肌。溜息が出る。いつの間にこんなにも彼に従順な身体になってしまっていたのか。僅かに開かされた脚の間に彼の腰が押し付けられ、ごり、とその熱を意識させられる。
「っ、」
内腿から脚の付け根へ上っていく彼の指が、わたしの肌を舐めるように這っていった。わたしのショーツの中だってじんわりと熱を持つ。トントンと指で押し上げられると脚が勝手に開いてしまいそう。
「脱がすぜ」
こくんと頷いてしまったわたしはそれ以上何も言わなかった。彼の熱を一度覚えてしまえば、それを強く拒絶することなどできるわけがないのだ。何度だって咥え込みたくなるそれに、媚びるように濡れていくわたしの女の部分を、彼はからかうように指先で遊ぶ。あんなに眩しかった日差しなど、もう全く気にならなかった。
×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -