ジョルノ

口いっぱいにそれを頬張り、舌の上で溶かすとまたひとくち。
「随分お子さま舌なのね」
プリンを口へ運ぶ彼が愛おしい。甘味を楽しむ彼はいつだって幸せそうに目を細めている。まだ未成年だと言われても頭の回転の速さや外見の色気からしていまいちピンと来ていなかったが、こうして居れば成る程歳相応に見えてくる。
「僕は存外子供ですよ、貴女は知らないかもしれませんが」
子供らしいところなど私の前では見せないくせに彼はくすりと口許を緩ませた。やはり色気を含ませた瞳と艶っぽい唇、そして何よりわたしを笑うその艶美な表情が、夜の情事を思い出させるのだ。毎度ながらこの目でわたしを見下ろし、こちらが追い詰められる様を眺めながらくすりと口許を緩ませる。またひとくちプリンを頬張る彼は、たっぷりと誘惑を乗せて口周りを舌で舐め取った。そういう表情が、全く子供らしくない。
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