サーシャ




サーシャ…



「……っ!!」


サーシャはハッと我に返った。


(いま…小宇宙が…)


もしかして…



彼女が目覚めた…?


「アテナ様、如何なされた?」


不思議に思った教皇がサーシャに話しかける。


「…気のせいかもしれませんが、彼女の微かに小宇宙を感じました」


「…そ、それは…っ!!」


「どうやら完全には覚醒はしてないみたいです、ですが…」


ハーデスが覚醒したらまた彼は彼女を…


「彼女を…ペルセフォネの魂を持つ者を捜しましょう。」


「御意に」



(嫌な予感がする…)



サーシャは目を伏せて黄金の杖を強く握った。







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