清々しい日曜日の朝七時。
朝食は、スクランブルエッグとトースト、シーザーサラダ、それにホットミルク。
ホットミルクを飲みながら、窓に目をやると、少し雪が散らついてきた。
わあ、寒くなりそう。温かい服装でお出掛けしなくちゃね。
だって、嵐くんと動物園でデートなんだ。うふふ、楽しみだなあ。
八時に家まで迎えに来てくれるって言ってくれたんだけど、嵐くん寒くないかな。何か温かいものでも用意して、飲んでもらった方がいいかも?
のんびり朝食をとっていると、嵐くんからのお迎えが。
えっ、もう来ちゃったの。時間が早くない?!
まだ準備出来てないのに。

時計に目をやると、まだ七時。そうだよ、一時間も早いよ、七時だよ…。ん?長針が全く動いていない。そして、秒針…、止まってる。時計が壊れてるんじゃない!
携帯を急いで見ると、八時ジャスト。うわーっ!
取り急ぎ慌てて玄関へ駆け寄ると、ダウンジャケットを着た嵐くんが立っていた。

「おまえ、白ひげついてんぞ」

嵐くんが、自分の上唇の少し上を指した。

あ、ホットミルク飲んでいたから…!

「美奈子サンタです、えへへ」

恥ずかしいのをおどけながらごまかしてみると、真顔で私を見つめてくる嵐くん。
こんな中途半端なボケ、私らしくなくて、恥ずかしさが倍増するだけだった。
顔から火が噴いてきたよ。
ハンカチを持ち合わせていなかったので、手のひらで急いで拭おうとしたら、素早く手首をとられ、

「サンタ、プレゼントくれ」

そう言って、私の唇をぺろりと舐めた。

「あ、あら…!」

しくんと、言葉をつぎたかったのに、それ以上発することが出来なかった。

どうってことねぇって表情の嵐くん。
やっぱり嵐くんは、不動の心の持ち主だわと改めて実感した。彼の強い瞳を見られなくなってふと視線を横に逸らすと、目に飛び込んできたのは彼の耳。
赤く染まっていて、それは寒さのせいなのかなんなのか。

ただ、私の心は温かい気持ちに包まれる。





(written by:菜花/choco letter)

12/18のプレゼントはchoco letterの菜花様からの小説です!

嵐好きー様お待たせいたしました素敵な嵐×バンビのご紹介です! 彼の天然っぷりかつ男前なのは本当に凄いですよね…! 作品と同じく今日も日曜日、よい休日をお過ごしください〜*


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