「きみはきたないね」 「どうして?」 「愛を振り撒いたその汚いお口を持っているんだもの」 「わたし、きみのこと嫌いよ」 「おれの何がいけないの」 「きみの愛は五キログラムに満たないから」 「きみこそおれの愛をきちんと量れていないじゃないか」 !不毛な会話の愛おしさ きみのことは好きになれそうにないみたい ――どうして? だって、きみとじゃ心中したいって思えないもの !基準心中