『………………どうしてこうなった。』

「何が?」





『……何がって、明らかにおかしいやんか。』

「…だから何が?」


席についてから頭を抱えてぶつぶつと呪文のように呟いている私に、見かねた友人が話しかけてきた。数少ないバサラ仲間だ。そんな友人は動揺している私を尻目に何食わぬ顔でファッション雑誌を呼んでいる。……あの服可愛い…。


『…って、違うんだよ!!!!!』

パシーン

「ちょ、あたしの雑誌がっ!!!」

『そーじゃねぇんだよ頭ァ。話を聞いて下せぇ。』

「なぜ江戸っ子風?」


なんで気づいてないの!!教室を見てないの!!?混乱とイラつきで涙目な私に友人はハテナを飛ばすばかり。そして教室のあちこちで物と怒号も飛び交っている。


『本当にあたしの言った事が分かんないの!!?』

「全く。」

『お前はバサラファン失格だあぁ!なんでこの教室にバサラキャラが居んの!!?おかしいでしょ!!!』


そう叫んだ私に終止ハテナを浮かべる友人と、どこかでお館様あああぁ!と叫ぶ声が聞こえた。



「バサラって、何よ?」





(嘘でしょう?)

(私だけが取り残された。)



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降りてきているうちに
書くだけかく。

2011.10.04


第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
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