02:あなたの側にすぐに行くよ

入学してから1週間、無事にかずみんと同じクラスになり楽しい学生生活を送らせてもらってる。ちなみに王子様とは違うクラスだ、ジーザス。

「赤司征十郎、誕生日12月20日、血液型AB型、身長158p…」

「ねぇ名前はいつからストーカーデビューしたの?」

「かずみんうるさい!これは愛なの!」

「っていうか身長とか血液型とか入手したあたり本当に気持ち悪い、犯罪臭い」

「王子様と同じクラスの奴から入手した情報だから!ちなみに桃井さんって人の情報と交換ね」

あえて健康診断の時に桃井さんって人の後ろに並んで手に入れた情報だ。

「完全に犯罪じゃねーか」

「体重は公表してないよ、彼氏いるっぽいし」

「あの美少女ボインちゃんとうちのクラスの色黒君か」

すごいあだ名だなと思いつつももう1つの情報を見てにやけが止まらない。今はかずみんのどこぞのストーカーとは大違いだな、という言葉もスルーしてあげられるほどにご機嫌なのだ。

「王子様は小学生の頃からバスケクラブに所属していてバスケ部志望…」

あぁ、うちのバスケ部強いらしいよ〜、と心底どうでも良さそうな顔をして雑誌を読むかずみんの机を叩き立ち上がる。

「あたしバスケ部に入って王子様と再び会うの!」

「名前恥ずかしいからやめて」


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