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side車田
『フラれた』
夜、突然かかってきた電話は南沢からで、普段電話なんてしてこない奴だからどうしたのかと思って電話に出て、南沢の第一声がこれだ。
「は!?」
『あのあと、告白して、フラれた』
淡々と南沢が告げる。
「大丈夫なのか?」
『へーき。俺、そんな弱くねえし』
嘘だ。南沢は強がりだが、本当は弱くて脆い。きっと今までずっと泣いてて、やっと収まって、それから俺に電話したのだろう。
『それだけだから、切る』
「あ、あぁ」
『また明日な』
そう言って一方的に電話が切られた。
(この携帯電話の向こう側でお前はまた泣いているのか)
車→南みたいになった…
2011/10/06
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