倉間+南沢
待ってください、と倉間が追いかけてきた。俺は歩く速度を緩めなかった。けれど、走っていた倉間は俺に追いついて、腕をがしっと掴んだ。
「やめないでください」
そう懇願されたけれど、俺は首を横に降った。
「もう、無理だ」
俺がそう言うと倉間は泣きそうな顔になった。
(そんな顔するなよ)
2011/07/14
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