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ひと狩りいこうぜ!(クラウス夢)

「モ〇ハンしたい〜……」

結依がソファーに凭れながら足をバタバタと揺らし口を尖らせていた。
そんな結依にクラウスは両手でカタカタとキーボードを打ちながらパソコン越しに口を開く。

「モ〇ハン…とは?」
「んー?狩猟アクションゲームだよ。
大型モンスターを狩猟して自分好みの武装をキャラデザしたりするとっても面白いゲーム!
後ね?ネットを繋ぐと最大四人で遊べれるんだ!…って、クラウスはあんまりそう言うゲームはやんないんだよね?」

興奮気味に熱弁する結依だったが、オセロ、チェス等の頭脳戦が得意なクラウスを見ると思わず口を閉ざした。
突然黙った結依にクラウスは首を傾げる。

「そういう類のゲームはやった事ないが興味はあるぞ?」
「え、ホントに?」
「ギルベルトも何やらレオ達と楽しそうにそのゲームをしているのを偶に見るのだ。
少しばかり気になっていたのだが…中々言う機会が無くてね?」

苦笑気味に眉を下げるクラウスに結依は思わず笑みを浮かばせると、クラウスの元に歩み寄り彼の膝の上に手を乗せ身を乗り出す。
その愛らしい行為にクラウスもつられて目を細めながら愛おしそうに結依を見つめる。

「じゃあクラウスもゲーム見てみなよ?
もしかしたら気に入るかもよ?」
「…うむ。では、そうさせて貰おう」
「やた!それじゃあレオ達に連絡しなきゃだね」



―――――――――――――――



「……で?
何で旦那が結依を後ろから抱き着いてんだよ」

ザップが面白くなさそうに視線を送った先には、ゲーム機を手にした結依の背後に密着し、肩越しから覗くようにゲーム機の画面を興味津々に見つめているクラウスだった。
隣に座っているレオナルドは頬を赤らめながらくっ付いている二人を見ようか見まいかと迷いながら視線を泳がせている。
ギルベルトはそんな二人を微笑ましそうに見ながらウンウンと頷いている。

「クラウスもモ〇ハンが気になるって言ってたから見せようって思って。
…あ。尻尾斬るから気絶よろしく」
「だからってそんな態勢でやらなくてもいいだろうが!!見せつけか?見せつけてんのか!?この馬鹿ップル共が!!!
…おらあ!ピヨれ!こんのシャボン玉野郎がッ!!」
「いやいや。それもクラウスさんや結依さんの仲の良いのはいつも通り…てか熱過ぎてこっちもサウナに入ったようにクソ暑いって言うかなんて言うか…クッッソ暑いわ!!
…ああッ!泡塗れになった!!誰か助けてええ!!!」
「御二方は何時も仲が睦まじくて、とても微笑ましく思います。
…はい。私が引き付けますので今の内に回復薬グレードで回復して下さい」

戦闘のアドバイスも交えながら会話をしつつゲームを操作する四人にクラウスは目を輝かせながらその光景を見つめていた。

「…ふむふむ、成程。
指定された大型モンスターを標的に各々装備した武器を操作して討伐していくのだな。とても興味深い。
それにこのBGMも心を駆り立てられるのもまた一興」
「気に入ってくれた?」
「ああ。こうしてこのゲームを見れたのも結依のお陰だ。
礼を言うぞ、結依」
「えへへ〜。どういたしまして……って、クラウス。擽ったいって」
「ぬ…いや、すまない。
もっと近付かないと見えないのでね」

抱き締めた腕の力を少し強め引き寄せるように更に密着してくるクラウスに結依は擽ったそうに身を捩る。







「「お前(アンタ)等!!
イチャつくのか狩るのかどっちかにしろおおおお!!このリア充があああッ!!!!」」

「はい、尻尾切ったよー」
「うええ?!おま…ちょ、いつの間に!!?
…てか、待て待て待て待て!!尻尾剥ぎ取るまでまだそいつ狩るなよ!!」
「素材!!素材があああ!!!!……何で尻尾を剥ぎ取ったのに“鱗”しか出ないんだあああ!!!?」
「…おや。私は“延髄”が出ましたな」
「…あ。私は“脊髄”が出た」


珍しい素材が出た結依とギルベルトに二人は「こんなの認めねえええ!!」と声を大きく上げ納得出来なそうに叫んだ。




そしてその数日後に、クラウスにも結依とお揃いの十字架のストラップが付いたゲーム機を手にし、結依と仲良く狩猟ゲームを満喫している……なんてお話。



【Fin...】

――――――――――――――――――――

クラウスさんは大剣かチャージアックスが似合いそう(真顔)
因みに結依は太刀派です(笑)

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