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「…………チイ、1つ聞いておく」
「なんでしょうか?」
「私は旅団に復讐する、お前はソレをどう思う」
「反対です」
間髪入れずに言う
「あ、変な勘違いしないで欲しいですけど、別に復讐が悪いとか思ってるわけじゃないですよー?」
「だったらなんで反対なんだ?」
金髪の髪が静かに揺れる
「だって、クラピカさんに人は殺せませんよ」
当然の様に言う
それが当たり前の様に
「それにですねー、個人的にまだ殺さないで欲しいんです、だってまだまだ旅団に嫌がらせしたいですし」
「…嫌がらせ?」
「はい!!」
満面の笑み
これまで見たことの無い様な笑みで言う
「クラピカさんも見ますー?この前団長に呪いの手紙を送った時の顔!!もうすっごく傑作ですよー!!」
リュックから写真を取り出しぴらぴら見せびらかす
「うふふー、他にもまだまだあるですよー?クラピカさんもどうです?復讐なんて止めてレッツ☆嫌がらせ!!」
親指を立てて満面の笑みで言う
元旅団とは思えない程、楽しそうな声色で言われた
「…………考えておく」
「イエーイ!!これは嫌がらせ仲間が出来そうな予感!!チイさんドキドキしてきちゃいましたよー!!」
その様子は、さっきまでシリアスモードに入って衝撃の告白をしたとは思えない程、緩んでいた
-アイしたのは嫌がらせ-
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