男の命令は聞けません 4/4


七瀬side

後半が始まった瞬間選手交替で出てきた髪がすごい1年がボールをキープしていたが、それを剣城が許すわけもなくボロボロになっていく1年
私達はそれを眺めているだけなので
すっげぇ暇だった
それは梨月も同じようで

「七瀬、暇」

と言われた
まぁ、ずっと立ってるだけだからな〜

そういう視線を送ってたら、黒木が剣城に指示をだした

「どーどーあ、黒木が、剣城に化身を出させるみたいだからもう少し待っていよう?」

剣城が、化身を出すポーズをした
そして出てきたのは剣城の化身の【剣聖ランスロット】

「いいなぁ〜剣城化身かっこいー」
「?、七瀬も格好いいじゃない?」

首をかしげて言う梨月は天使以外の何者でもなかった←

「だって私のは」

私が口を開いたときだった

「うぉぉぉぉぉぉお!!」

いきなり敵チームのキャプテンが叫びながら化身を出した

両チーム驚いている
そりゃそうだ
雷門には化身使いが居ないと報告を受けていたから、出したのは初めてだろう

……だったら次に待っているのは、

「キャプテン!!キャプテン!!」
「うるさい!!」

化身の暴走だ

マジで止めて欲しい…
ほら梨月を見てみろ

「ダルい…化身出せたならそれだけで良いじゃない、いちいち、暴走すんなよ、素人」

半切れじゃん…
しょうがない…

「剣城!!ボールを寄越せ!!」

剣城に声をかけて、ボールを受けとる
そして、足に力を込めて敵キャプテンの方へ向く

「化身出せたからって、暴走してんじゃねぇよ!!この、【自主規制】野郎!!」

そして、足を大きく振り上げて振り落とした

「"Sky sword(空の剣)"」

私の必殺技で蹴られたボールは敵キャプテンのお腹に突き刺さった

「七瀬、加減は?」
「したに決まってるじゃん♪」
「よかった…アレ普通にしたら殺傷能力高いから…」
「お前ら!?」

敵チームの人が私達に突っ掛かってきそうだったが
黒木の試合を止めると言う言葉で全ては幕を閉じた

そのあと、私は二年の教室に、梨月は入学式には出ずに担任に引っ張られていった


その日の放課後、私と梨月はフィフスセクターの本部へと呼び出された


「何故本気を出さなかった?」
「男の命令は聞けません」
「働いたら負けなんですよ?知らなかったんですか?」


私達の言葉にせーてー(笑)は深くため息をついた
そして私達の方を向いた

「……次はない」

それは低くゾッとする声だったが私達は気にも留めずに

「命令するのが女だったら聞きますよ?」
「聞こえた?働いたら負けなんだって言ってんじゃん」

そう捨て台詞を吐いて部屋を後にした



(梨月〜癒しをくれ〜)

(早く帰りたい)


[*Prev][Next#]
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -