嘘に願いを
名前

実に不愉快
名前を呼んでくれるだけで良かった
指をさする女心
理想は愛の対象じゃない
行方知らずの思惑は救いを待っている
よう、俺の殺意
とどめることを知らぬ手が締める
満たされるような錯覚に溺れる
白を怖れて
音のしない黒へ
息苦しい融解した陽だまりのなかで思う
嫌気がさす白群の昼
しずかな終わりね
わたしの仮面を剥いで
途切れ途切れの悪口
あなたの心の脳に聞いてみて
かくしつづけていた愛がある

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