黒歴史 | ナノ

※一万打企画リクエスト

ユノさま「立海氷帝で合宿」



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「名前ー朝だよー!早く起きないと遅刻しちゃうよ!」
「ファッ!?」

 騒々しい目覚めの朝が来ました。どうも。今日もいつも通りの日常がやって来る。

 と、思ったのに……。

 用意されていた衣服は立海の制服ではなく、何故かジャージ。そして、わけもわからず家を出ると目の前にピカピカな高級車さんがいらっしゃいました。

「もう、迎えはいらないって言ってるのに……景吾ったら」

 私は非常に混乱している…!



 そんなわけでやって来たのは見覚えのある景色。もちろんそれは平面で、だったけれども、この立派にゴージャスな建物は察しの通り…氷帝学園です。

「ちょうど人手が足りなくて、名前に合宿の臨時マネしてもらうって。昨日言ったでしょ」

 昨日っていつですか明日って何ですか。立海も大概恐いし気持ち悪かったのに、あの氷帝だともっとおぞましかったりするのではないでしょうか。な、なんということでしょう……心の準備が出来ていない。



「フタ子フタ子ー!!マジマジ会いたかったCーーー!!」
「きゃっ急に抱き付かれるとびっくりしちゃうよジロー」
「久しぶりだな、フタ子。俺様に会えなかった間も変わらず元気にしていたか?」
「相変わらずべっぴんさんやなあ、フタ子ちゃん」
「久しぶり、景吾。侑士、お世辞でもありがと」
「侑士は嘘吐きだけど、それは本気にしていいと思うぜ?」
「もう、岳人ったらー」
「元気そうじゃねえか」
「俺、フタ子さんに会えるの楽しみにしてたんですよ!」
「私も、亮や長太郎に久々に会えて嬉しい」
「ウス」
「えへへ、崇弘も相変わらず元気そうだね」


 うざい。うるさい。気持ち悪い。…というか樺地のことすら名前で呼ぶなんてフタ子さんマジ上級者。いやしかし気持ち悪い。他校でイチャイチャするなよ、なんて突っ込む隙は私には与えられていないのである。アウトオブ眼中。恋って盲目。はあ。
 フタ子にたかる氷帝レギュラー陣だが、その中でひとり、姿が見えない奴がいた。しかし、辺りを見回すと存外、簡単に見つかってしまう。


「フタ子とお話ししなくていいの?」
「何なんですかあなたは……」
「フタ子の姉」
「見ればわかりますし、知っています」

 つんけんとしたその態度は記憶通り。誰かがゲームの彼を、典型的なツンデレだから逆に攻略しやすいとかなんとか言っていたが、まさにその通りだと思った。

「フタ子のこと好きなんでしょ?」
「はあ!?あ、あなたに関係ない、というか別にそういうわけじゃなくて……」
「可愛い性格してるね」

 あっちにいるストレートな愛情表現で周りをドン引かせる奴らよりも、私はどちらかというと素直に慣れない甘酸っぱい系が好きだ。若さ、初々しさを感じる。だから、オバサンはそんな彼を応援したくなってしまうのです。

「ねえ、フタ子ーー!!」
「何余計なことを……っ」
「どうしたの名前?あ、若も一緒にいたんたね」


 何が余計なことを、だ。フタ子の笑顔に一瞬で顔を真っ赤にしているではないか。
 ああ、まだまだ青いなあ、なんて感慨深く感じつつ、とはいえ一日は始まったばかりなのだと絶望を含んだ目で、私は彼女たちを見守るのであった……。



★★

 リクエスト内容を満たしていないため、まだまだ続きます!
 お待たせしてすいません!!

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