幸せになれる・・・。 なんて、そんな夢を見ていたのは、私がまだ幼かった頃だけ。 歳を重ねていくにつれて、私が置かれている環境が普通ではないと、知ってしまった。 それでも、もしかしたら・・・。 と、淡い期待を抱いていたのも事実。 けれど、私のそんな期待はあっという間に砕け散ってしまった。 仕方ない。 仕方がないの。 本当は、みっともなく泣き叫び、喚き散らしたい。 でも、いくらそんな事をしてみたところで、現実が変わるなんて事はなくて・・・。 「安心して、 私、ちゃんと幸せになるから」 そう言って、私は笑う事しか出来ないの。 ちゃんと私、笑ってるでしょ? 笑えてるでしょ? 創造賛歌 ―序章― だからお願い。 そんな泣きそうな顔、しないでよ・・・。 →next [*前] | [次#] |