一旦侑士君達と別れて、立海の皆と歩き始める。 そこで私は幸村君や柳君にこれまでの事とこれからの事を説明してもらったのだった。 「ごめん、こんな事に巻き込んでしまって・・・」 「幸村君が謝る事じゃないよ!それに、どう考えても迷惑かけてるのは私の方だし・・・」 合宿場所に行ってみないと分からないが、もしサバイバル生活となった場合、確実に私は役に立つどころか足手まといになるだろう。 現に・・・、 「ごめんなさい、真田君。重たいでしょ」 「いや、この程度なんともない」 私のスーツケースは真田君が持ってくれてるし、私の足が遅いせいで他校からだいぶ遅れてしまっている。 (こんな事になるなら、断ってたらよかった・・・) 「何度も言うようだが、名字が気にする必要はない」 「そうだぜぃ、名字が無理する必要ねぇって!」 「ええ、こうしてゆっくり歩きながらだと、景色も堪能出来ますし」 「今は訓練中ってワケじゃないんじゃしの」 「疲れたら遠慮なく言って下さいね!そん時は俺が名字先輩をおぶって・・・っ、イテッ!!」 「調子にのんなっ!!」 私の思っていた事が聞こえていたかの様に、次々に皆は優しい言葉を掛けてくれる。 そんな優しさが嬉しくて、なんだか泣きそうになってしまう。 「・・・ありがとう。 私なりに頑張るよ」 これ以上心配も迷惑もかけたくないから・・・。 →next |