相変わらず、脅えながら学校生活を送っている私ですが、最近ようやく、友達が出来たんです!

快挙ですっ!

お昼休みはその子と一緒にお弁当を食べてるんです。

その子の為に、デザートの果物もしっかり用意しています。

それでは、紹介します。

私の初めての友達の、



















「おさるさんです」

「キキッ」


右手を元気よく挙げてくれました。賢いおさるさんです。

そう、中庭でお弁当を食べていたところ、たまたまやって来たおさるさんと仲良くなりました。(例えおさるさんでも、友達は友達です!)

とても可愛らしいおさるさんなんです。


「今日のデザートは・・・ジャーン、うさぎ林檎です!」

「キキーッ!」


おさるさんはパチパチと手を叩いた後、嬉しそうに飛び跳ねました。

今では私がお弁当を食べ終わる頃に、必ずおさるさんはやって来て、こうして一緒にデザートを食べるのが日課となりました。


「〜でね、大変なんですよ」

「ウキ〜」


シャリシャリと林檎を食べながら、昼休みまでの出来事などをおさるさんに話します。

おさるさんは私の言葉がちゃんと分かるらしく、慰めてくれたり、元気付けてくれたりします。

あぁ、おさるさん。

貴方はこの学校という砂漠の中で唯一の私のオアシスです。


「あれ?最後の1つ、食べないんですか?」

「ウキキッ」

「そうですか、お友達へのお土産にするんですか」

「ウキッ」

「はい。それではまた明日」

「ウッキ〜」


お互いにペコッと頭を下げて、お別れします。

おさるさんのおかげで、午後の授業も頑張れそうです。


 ◇◆◇


「ん?夢吉どうしたんだ、それ・・・」

「キキ〜ッ」

「そっか、よかったな。今度その子に礼を言わないとな」





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