「う"お"ぉい、一体彼奴は何しに・・・」


10代目が部屋を出て行って数分もしない内に、再び扉が開いた。

私がこの場にいるという事を知らなかったのか、私と9代目の姿を見て、彼はほんの一瞬だけ目を見開いた。


「なんでテメェがここに・・・グホッ」


直ぐに殺気を向けられたのだが、ザンザスが投げたスタンドが彼の顔面に命中したため、その殺気も一瞬にして無くなった。

私と彼、スクアーロはかつて同じ学校―生徒の大半がマフィア関係者やマフィアを目指す者だ―に通ていた。

彼は剣士としてひたすら強さを求め、私は家光の役に立ちたいという一心でマフィアとなるべく通っていた。

そんな私と彼が最後に会ったのはあの『揺りかご』の時だった。

私はCEDEF――つまり敵として彼と対峙したのだ。

学生時には全く交流が無かったし、彼の中で私は敵として認識されているのは明白だ。

殺気は無いものの、未だ警戒を解かないスクアーロに9代目は私について説明し始めた。


「冗談じゃねぇぞぉ、そんな話誰が飲む・・・」

「そうしなければ、今以上にここを監視しなければならなくなる。・・・それに、この件は綱吉君、いや、ボンゴレ10代目からの命令だからね」


諭すように優しく話す9代目だったけれど、10代目を認めていないザンザスとスクアーロにとっては無意味だった。



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