私の両手は銀八の左手で頭上にガッチリと固定され、舌を這わせながらも銀八は器用に片手で私のブラウスのボタンを外していく。


「も・・・やめ・・・」

「無理・・・ん・・・っ、」


ここは学校で、この部屋には意識を失っているとはいえ沖田君がいる。

それなのにお構いなしとばかりに銀八の行為はどんどんと進んで、私を執拗に攻め立てていく。


「他の女は全員切った。たからさ・・・いい加減機嫌直せって、な?」

「なにを・・・今更・・・っ」


沖田君を病院に連れて行かなければ、そう思いながら抵抗を続けているが両手だけでなく、足の間には既に銀八の体が入っていて足を動かす事も出来ない。


「名前に触れたくて・・・こうしたくて仕方なかった」


既にボタンは全て外され下着が露になっている。

銀八は胸元にいくつも紅い華を咲かせ、右手は太ももの際どい部分を撫で回す。

私の体を知り尽している銀八は、的確に私の弱い部分を攻めてくる。


「お願い・・・だから・・・あぁっ」


止めてと容赦無く襲ってくる甘い波と戦いながら告げると、ピタリと銀八は動きを止めた。


「俺んトコに戻ってくるって約束するなら、今は止めてもいい」


どうする?と問われた視線の先には横たわる沖田君の姿。

私に選択肢は無かった。


「分かっ・・・」


――ガラガラッ


と勢いよくドアが開く音がした。

この体制じゃ誰が来たのか見えない。

見られてしまうという事態に、さっきまで熱かった体がサーッと冷えていく。


「総悟、名字!」


荒い息使いで私と沖田君の名前を呼ぶ声。


「銀八、テメェッ!!!」


急に視界から銀八が消えて、そこに現れたのは・・・


「土方・・・君」


作り笑いができなかった
(ぼやける視界の中、ただ君を見つめた)



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