幸村や佐助、上田城に使える人達が大好きで、自分の仕事に誇りを持っている女中がヒロイン。

ある日、城主である真田と猿飛からある女の子を紹介される。なんでもたいそう世話になった(逆トリ→トリップ)とかで、客人としてこの城に滞在することになったらしい。トリップ主と年が近いということでヒロインがトリップ主の世話をするよう幸村から言われる。頑張るぞー!と意気揚々なヒロインだが、この日からヒロインの受難の日々が始まる。

翌朝、ヒロインがトリップ主の部屋へ着物を持っていくが、「動き難いので袴にしてもらいたい」と言われる。その言葉に、イラッとするヒロイン。なぜならその着物は昨晩、幸村と佐助が「トリップ主には是非ともこの着物を!」と選びに選んだ着物だったから。違う物を着たと二人が知ったら、どんなにガッカリするだろう…。ヒロインも頑張ったものの、結局袴を用意することになる。このことで、女中達はトリップ主をあまり良く思わなくなり始める。

またある日、「私にも何か仕事を下さい」と頼まれるヒロイン。その時はなんとか諦めてもらったが、その後トリップ主→幸村・佐助と話が行き、結局女中の仕事をさせることになってしまう。けれど、どんなにトリップ主が一生懸命したところでヒロインや他の女中からしたら雑に見えてしまう。仕方なくトリップ主のいない所でヒロインや女中達がやり直すことに…。つまり二度手間。女中達にストレスが溜まり始める。

また、トリップ主に会いに政宗とか元親とか他の城主がいきなりやって来るもんだから、おもてなしの用意とかで皆の仕事が倍増。

トリップ主が何か言ったりしたりする度に女中達の負担が増え、ギスギスした空気が城内に広がっていく。それに耐えられなくなった女中達が一人、二人と上田城を去っていった。

もう、やってらんねぇっ!!

トリップ主が元の世界に帰った後、幸村と佐助が漸く昔からいた女中の大半がいなくなってしまったことに気付く。

以前の雰囲気とは全く違う城の中で、ポツンと佇む二人でした。

ヒロインは縁談の話がきてどこかに嫁いでたり、トリップ主目当てだったはずの他の武将のとこの嫁になってたらいい。

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