お金とスリルを求めてヴァリアーに入ったはずがザンザスに惚れちゃい病んでいくヒロインと、ヒロインに影響されて病んでしまうザンザスの(ホラーちっく?な)お話。

ザンザスが好きすぎて嫉妬から、仕事で得たお金は全てザンザスの過去から現在の女を調べる為に使い、オフの日は、一日中ザンザスの女を消すことに費やす。

娼婦だろうが、どこかのマフィアのボスの娘や愛人だろうが関係ない。そのため、ザンザスが贔屓にしていた娼館がいくつも潰れちゃったりする。ザンザスはそれを耳にするものの、それで女に不自由する訳でもないので気にとめない。(あまりにも若い女ばかりが無惨に殺されるので、殺人鬼が現れたと世間で騒がれたり…)ザンザスと関係を持った女があまりにも多く、お金がいくらあっても足りない。だから、お金を少しでも多く稼ぐ為にどんな仕事でも熱心にこなしていくヒロイン。どんどん暗殺スキルはアップし、数年後には幹部補佐に―ザンザスと話が出来る地位―まで昇進。

ある日のこと、女を数人引き連れたザンザスの前に現れるヒロイン。ニッコリと笑いながら、その場にいた女を殺していく。ザンザスは自分に殺気が向けられていないので、それを静観。

血まみれな死体が転がる中、ヒロインはザンザスに「愛しています」と告白し、また、自分がザンザスの女達を殺したことも告げる。

無償の愛なんてこれっぽっちも信じていないが、ヒロインの言う“愛”とギラギラとした瞳に興味を持ったザンザス。その日から、ヒロインはザンザスの女の一人になった。勿論ザンザスの女はヒロインだけじゃないので、それからもヒロインの暗殺の日々は続く。

嫉妬に狂い、惨殺を繰り返すヒロインを次第に愛しく思うザンザスだが、ザンザス本人は自覚なし。

そんなある日、ヒロインが任務中に誰か認識出来ないほど無惨に殺されてしまう。そこで漸くザンザスは自分の気持ちを自覚する。そして、ヒロインがいつも言っていた言葉がザンザスの頭に浮かぶ。


『例え私が死んだとしても、私以外の女は殺してやる』


その言葉通り、ヒロインが死んだというのにザンザスと関係を持った女達が次々と不可解な死を遂げる。そして、赤子連れの女が度々目撃される。

ヒロインに会いたくてたまらないザンザスは、ヒロインに会ったのではないかと殺された女達に嫉妬すると同時にヒロインが生きているのかもしれないと思い始めた。

そして、ヒロインの存在を確かめる為だけに女を抱くようになってしまう。いつか自分の前にヒロインが現れるのを願いながら…。


※中編で書き始めたものの、途中で力尽きたネタ。

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